現在、NetFlixで、「ときめき片づけメソッド」で有名な近藤麻理恵さん(こんまり)の『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』の配信が1月から始まり、大ブレイクしているようです。
こんまり配信の状況
こんまりさんは、「人生がときめく片づけの魔法」の著者として有名な方です。
2年前アメリカに引っ越し、現在はアメリカで活動されています。
英語のインスタフォロワー85万人、TIME誌で世界で最も影響力のある100人にも選ばれています。
その影響力はすごく、番組が配信されて以来、アメリカの慈善団体、オークションハウスへの不用品の持ち込みが急増したんだそうです。
現在、アメリカでの盛り上がりは孫正義よりも大坂なおみよりも凄いわけで、日本のメディアではまだ扱われていないようです。
NetFlix番組の内容は
『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』
こんまりさんがアメリカのいろんな家族のお家を「こんまりメソッド」でお片付けしていく番組です。
新婚カップル、引退後の夫婦、未亡人等…
そして、アメリカの家の物の多さ、散らかった部屋が与えるストレス
片付けの過程を楽しみながら人間関係への影響が改善されて、みんなが笑顔になり、家族の絆が強まっていく内容になっています。
劇的ビフォーアフターのような見せ方ではありますが、役立つだけじゃなくエンタメとしてもおもしろい内容になっています。
「ときめきかたづけメソッド」とは
世界を興奮の底に叩き込んでいるこんまりメソッドをざっくり解説します。
「捨てる」ことから「残すものを選ぶ」にマインドチェンジ
「ときめき」というのはこんまりメソッドのキーワード。
何を残すのかの判断基準は、それを手にした時にこの「ときめき」があるかどうか
心がときめくものだけを残す、ときめかないものは役目が終わっものとして捨てる。
そのように、何を残すかというマインドに変えようということが最初のポイント。
決して、何でもかんでも捨ててミニマリストになる、というメソッドではありません。
場所ではなく同じ種類のもので片付けていく
服は服、本は本、小物は小物というように片付けるのがポイント。
クローゼットを片付けて、本棚を片付けて、というような場所別の片づけ方よりもうまくいくそうです。
服、本、書類、小物、思い出品の順番がいいそうです。
服から始めるのはときめきが、わかりやすいからで、この順番で行うことで、ときめきで残す、ということができやすくなるのです。
残すものを決めたら定位置を決める。
使った後、何も考えずに場所に戻す動作ができやすくなります。
こんまりメソッドに memorabilia というジャンルがあります。
思い出の品は専用の箱に入れて保管するということです。
思い出品だから使うことはあまりないのですが、ときめくのなら闇雲に捨てるのではなく、ちゃんと場所を与えて残すという優しいメソッドですね。
「こんまりメソッドは何を捨てるかじゃなくて、何をとっておくか」なんですね。ミニマリストや断捨離とは違った観点からの片づけメソッドです。
このような、「物を選り分ける」ということは人生を見つめ直すことに他なりません。
番組内で家に挨拶するというシーンがありますが、ここなど、片付けを単なる技術ではなく生き方に昇華させていると言えるでしょう。
セラピー的効果も見られますが、そのようなわけがあるのかもしれませんね。
近藤真理子 番組世界的ブレークのわけ
こんまりメソッドの番組。
なぜここまでアメリカでブレイクしているんでしょうか。
「何を残すか」ということがものがたくさんあるアメリカ人にあっているから?
ことさらものを減らそうとするミニマリストの考えや、捨てることを基準にする断捨離とは違って、残すことを前提としたメソッドは、ものにあふれたアメリカ人には優しく、自分にもできると考えやすいのかもしれませんね。
片付けという誰もが持っている深刻な課題なら解決をビフォーアフターで示した
ものがなくなっていくというスッキリする引き算の姿を見せるという手法が受けたんじゃないでしょうか。
日本のビフォーアフターのように作り上げていく番組はよくありますが、引き算はあまり見られません。
また、大きなお金をかけなくても誰でもできるという可能性を見せてくれるのもブレイクする理由だと思います。
日本の女性の仕草に癒される?
こんまりさんは、家に入る時、正座して家に挨拶、瞑想するということを、します。
そのような姿が、「禅」の姿に見えて、片付けという技術を心、道に感じているのかもしれません。
また、こんまりさんの時々見せる可愛らしい仕草も人気なのではないでしょうか。
「段差を両足でピョンっと飛び降りるとか、スパークジョーイ☆みたいなやつとか。外国の人にはザ・日本人女性に見えるんだろうな」
という意見もありました。
単なるお片づけ番組ではなく、心のこと、セラピーにつなげてみてもらえることから、こんまりさんならではの番組になり、ブレイクしているのではないかと思います。
まとめ
また、新しい日本人のコンテンツができたと喜びたいところですが、これが海外で生まれたところが少し残念ですね。