女優の沢尻エリカが,MDMAの所持で11月16日に逮捕され,業界を新歓しました。
麻薬取締法違反による有名人の逮捕。またかという感じですね。

MDMAとは
最初に,MDMAとは何かについておさらいしておきましょう。
こちらの内容をまとめました。
麻薬とは植物等自然界のものから抽出しますが,合成麻薬は,化学物質から精製して作られる合成麻薬です。
精神機能の病態・生理のほとんどに影響を与える重要成分であるセロトニンに大きく作用し,最終的には神経破壊にいたり精神異常を示し、死亡する場合もある危険な麻薬であると言われています。
押尾学さんと一緒にいた女性が服用して亡くなった事件は有名ですね。
最初は一錠でもかなり効くが耐性が急につき、すぐに一条では足りなくなると言われています。
コカインやヘロインと違って、合成麻薬と言われ、粉錠ではなくカプセル状となっているため,所持,配布もしやすく,クラブなどでのパーティドラッグの筆頭だとされています。
MDMAは、「エクスタシーという通称で知られている」と聞けば,ああなるほどと思う人もいるのではないでしょうか。
服用して、数時間から6時間ほどぶっ通しで踊ると多幸感が異常に高くなるそうです。
合成麻薬といえば,その昔Beatlesが服用していて話題になったLSDもこれにあたります。
Beatlesの名曲 「Lucy in the Sky with Diamonds」も,頭文字を撮れば「LSD」になるので,LSD礼賛の歌だと揶揄されたことがありました。
入手経路は?
現在捜査中ですが、携帯電話などが押収されていることから,売人が特定されるでしょう。
するとさらに使用者が芸能界からさらにでてくることが予想されます。
ダイエット目的などで、女優、モデルなどには使用者がまだいる可能性がありますね。
どのくらい所持、使用
沢尻エリカが今回所持していたのは,カプセル一錠。
風邪薬のカプセルに入れ、アクセサリーケースに入れて2錠持っており、そのうち一錠を所持していたとされており,本人も認めています。
仕様については,簡易鑑定では陰性と出ています。
どのくらいの罪に問われるのか
今回,麻薬取締法違反の容疑で逮捕されました。
MDMAなどの合成麻薬の法定刑は,営利目的なしで7年以下の懲役です。
今回は0.09グラムと微量で、密輸目的の大量所持でもない。初犯であるから、懲役1年6ヶ月といったところでしょうか。
実刑にはならず、執行猶予3〜4年あたりではないかと思われます。
業界への影響
ドラマ撮り直し
沢尻エリカは,来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で、大河初出演が決定していました。
沢尻エリカは斎藤道三の娘で、後に織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)役でした。
大役ですね。
6月にクランクインし、収録はすでに進んでいました。
道三役の本木から『芝居の熱量は、沢尻さんがギラギラしていてピカイチ。今しかないという輝きを放っていた』と絶賛されていたそうです。
しかし,今回の件で代役がたてられ、撮り直しされることになるでしょう。
今回の件で,大河初出演という夢と,手にした大役が雲散霧消したばかりか,今後もチャンスが失われてしまったことを考えると,殊の外残念ですね。
損害賠償ですが,ばらしたセットを立て直すなどの費用、DVD売り上げと、パッケージした契約などで、損害は5億円ほどと言われています。
また沢尻エリカは「人間失格 太宰治と3人の女たち」では太宰の愛人の一人、太田静子役を好演して高い評価を受けていました。
こちらも,映画のDVDの売上に影響することでしょうから,さらに損害は膨らむでしょう。
CM撮り直し
沢尻エリカは近頃たてつづけに3本CMに出演しています。
P&Gの柔軟剤「レノアハピネス」
マンダムのスキンケア「バリアリペア」のポスターやポップ
求人検索エンジン「Indeed(インディード)」のCM新バージョン。
Indeedにいたっては,そのCMが前日の15日から放送開始されたばかりというタイミングでの逮捕となってしまいました。
「Tik Tok」に似せたアプリでダンスを披露するというもので,大きな話題になっていたのに,YouTubeからもすでに削除されています。
CM3本だけで、2億5千万円の損害だと言われています。