背負いリュックが、電車内での迷惑行為一位になりました。
全国72社の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会(民鉄協)が12月20日に「駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表しました。
1位は「荷物の持ち方・置き方」
2位は「騒々しい会話・はしゃぎまわり」
3位は「座席の座り方」という結果でした。
この、荷物の持ち方、置き方の中で背負いリュックが全体の60%以上を占めたとのことです。
改めて、背負いリュックがなぜ迷惑になっているのか確かめてみたいと思います。
背負いリュックとは
リュックとは本来背負うもの。
それをなぜわざわざ「背負いリュック」などというのでしょうか。
まるで、かぶるのが当たり前の帽子を「かぶり帽子」といったり、履くのが当たり前の靴を「はき靴」といったりしているようなものです。
わざわざ背負いリュックという言い方をするのは、背負うという行為が電車内というシーンでは不都合であり、背負わないことを期待されているからですね。
ビジネスシーンでリュックが使われても不都合感がなくなり、多くのビジネスマンが使い始めるようになった数年前から「背負いリュック」という言葉がよく聞かれるようになりました。
多くのビジネスマンがリュックで移動するようになり、当然電車内でも背負うようになると、後ろに突き出した形になるリュックが狭い電車内においてスペースを取ってしまうのです。
中にはぶつかる人も。
それでひんしゅくを買うのですが、背負いリュックをしている本人は気づいていないことらもあります。
電車内では、背負いをやめてお腹側にかけ直すと、背中に背負った時ほどスペースは取りませんし、周りに人への配慮もしやすくなります。
しかし、まだまだ認知されておらず、電車内での背負いリュックは無くなりません。
今回、改めてメディアから発表されてことで、多くの人の意識に上がり、配慮をしてくれる人が増えるかと思われます。
しかし、背負いリュックは多くの人が迷惑だと思っている反面、別の捉え方もあります。
賛成、不満様々な見地から、声の内容を調べてみました。
背負いリュックについての皆さんの声
確かに迷惑だ。なくなってほしい
まず、迷惑だと思っている人たちの意見です。
これは多くの人が感じていることだと思います。
満員電車の中でリュックサックを肩からかけたり背負ったりすることが、自分では気づかないうちに周囲の乗客の迷惑になることがある。ビジネスシーンにマッチする「ビジネスリュック」が人気を集めるにつれ、この「背負いリュック」を迷惑に感じる人も増えている。確かに迷惑ですよね。
電車内の迷惑行為一位が背負いリュックとある。電車内に限らず人混みなどで自分の背中がどの位邪魔なのか認識していない人が多いのでせめてそうした場所では認識が出来る正面に抱えてほしい。
あー、これ分かる。通路塞がれて電車から降りれないときとかあるし。背負ってる人は気づかないから避けてくれないし…
背負い自体が悪いのではない、ようは配慮の気持ち
背負っていればそれで良いかというと、迷惑をかけられた事例もあります。
ようは、背負いがどうだということではなく、個人の配慮の問題だと言います。
持ち方が問題なんじゃなくて、周囲の状況に気を配れるかが問題で、個人の資質によるところが大きいと思う。
前に背負ってる人の方がリュックで押してくるし、平気でぶつけてくる。
後ろに背負ってる人の方が当たると気にしてくれる印象。
前にかけ直す時の危険
これは前にかけ直す時、ベルトの余った部分を振り回してしまう人がいるという意見。
これも、前に掛け直しさせすれば良いというわけではないということで、配慮の問題だととらえます。
意外に危険なのは、リュックの肩紐の余ったベルト。リュックを背から降ろしながら、身体の前に移動させて着席しようとした人のベルトが、隣の座席の私の顔面に飛んできたことが何度かあります。
前に抱えると、両手がふさがってむしろ危険
こちらは、前にかけるとむしろ危険という意見。
「混雑時はリュックを前に抱えろ」なんて言うけど、両手がふさがってバランスが取れず倒れかかって余計迷惑かけるんですよ。
周りを気にしていれば背負いっぱなしでも問題ないと思うけど、何なら片方下ろせば他のカバンと同じ。
周りに合わせて位置を調整すればいいと思うんですけどどうなんでしょう。
背負いリュックなら手が空きますので、危険は少ないのですが。
痴漢防止のためにも、背負いリュックをしたい
後ろに男性が立つと危険を感じる人もいます。
それらの人にとっては背負いリュックをすることが必要なんですね。
電車で背負いリュックは確かに迷惑だけど、学生時代痴漢に遭って駅員さんに泣きついたときに「お尻に手が届かないようにする為にもリュックは背中に背負ってたほうがいいんですよ。」的なこと言われて納得したことあるなー。
背負いリュックをなくすには?
上のコメントにもあるように、背負いリュックをなくすこと自体が解決策ではないようですね。
痴漢防止という理由もうなずけますし、前で抱えると手がふさがって危ないという意見も最もです。
つまり、背負いリュックが必要な人も一定数はいるということです。
背負いリュック自体を悪者にせず、背中側への配慮がないことに気づいてもらうことが大切なようですね。
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