「志村どうぶつ園」9月終了。パンくん噛みつき事件を思い出す

志村さんが,3月29日に新型コロナウィルス感染のためなくなったことを受け,9月いっぱいで番組を終了することが決まったそうです。

志村さんがなくなったあとも,追悼番組等で続けていましたが,志村さんありきの番組だと言えるこの番組を志村さんなしに作り続けていくことがスタッフもつらく,難しいことから議論の末決まったようです。

志村動物園は,2004年から16年間続いてきました。

土曜の夜の人気番組でした。

その番組がなくなるのはとても悲しいことです。

この16年間を振り返ってみると,楽しい,感動的なことばかりではなく,動物を扱った番組の宿命でしょうか,ヤラセ問題なども話題になりました。

中でももっとも鮮烈な印象で覚えているのは,「パンくん噛みつき事件と番組ヤラセ問題」でした。

天才チンパンジー パンくんとは

パン君とは,志村動物園の番組で,志村けんお隣で,志村けんとそろいのオーバーオールを着て座っていたチンパンジーといえば思い出す人もいるでしょう。

まさに天才チンパンジーとして,2005年から8年間,普段生活している熊本の動物園から,志村動物園収録のたびに状況,

番組内で人気ものでした。

人間の言葉がわかるようなリアクションをしたり,リュックを背負って犬の散歩やお使いをしてみたりといった愛くるしい姿は,お茶の間の人たちの共感,感動をさらっていました。

ところが,2012年の9月。

すでに翌年の4月からの繁殖準備のために引退作品としてショーを行っていたパンくんが,この日の最後のショーの終了後に,突然舞台濃淡にいた女性の研修生に飛びかかって,噛みつき,足や腰,頭などに大怪我を追わせてしまったんですね。

パンくんがいた「阿蘇・カドリー・ドミニオン」はしばらくの間救援するとし,志村動物園は,「事故の詳細が分からないため、出演シーンの放送を当面見合わせます」ということになりました。

これが,パンくん噛みつき事件のあらましです。

一体何があったのか,ということについては当時から憶測がありました。

  • 女性研修員になれていなかった
  • 女性への求愛行動だった
  • ストレスでいらだっていた,など

今にいたってもパンくんが凶暴化した真相ははっきりとしてはいないようですが,上にあるもの,どれもがあてはまりそうです。

天才チンパンジーといっても動物であることにかわりありませんから,本能による行動がおこしたものだと考えられます。

かねてより過度の擬人化を専門家が警告

パンくんの様子は,かねてから専門家が警告をしていました。

パンくんは,チンパンジーです。

チンパンジーは,「国際希少野生動植物種」とされていて,繁殖や研究以外の目的で飼育をしてはいけないとされているのです。

したがって,オーバーオールを着せてテレビ出演という見世物にしている番組である「志村どうぶつ園」はだめなんですね。

そこで,環境省が日本動物水族館教会を通じてパンくんがどのように飼育されているのかを調査したことがありました。

2005年のことです。(ちなみに当時の換気用大臣は小池百合子氏)

ところが,テレビ局は行政指導を受けただけで,番組はなんの影響も受けずに存続されました。

なんらかのテレビ局への忖度かなにかがあったのでしょうか。

それで,翌2006年に,研究団体が、「極端な擬人化」などの演出方針の見直しを求めて,「チンパンジーのTVバラエティ等における使用に関する要望書」を提出するのですが,テレビ局側は名指しされていたわけでもなく,それを受け止めることなく番組を続行。

2008年,パンくん6歳の時,日本動物水族館協会が,パンくんのいる動物園にショーを番組をやめるか,教会から脱退するか強硬にせまりました。

協会としては,動物園側がショーをやめるという選択をしてほしかったわけですが,なんと,動物園は,協会から退会してしまうんです。

やはり,いつもパンくんを見に来るお客さんがたくさんいるわけですから,ショーをやめるという選択はなかったんでしょうね。

結局番組は続けられ,その後2012年にパンくんが噛みつき事件を起こすまで,チンパンジーとしての本来の行動とはかけはなれた行動である2足歩行とか,犬の散歩とか,お買い物などを點せられ続ける,ということになります。

チンパンジーは猛獣

そもそも,チンパンジーは,猛獣です。

アフリカでは,肉食の猛獣扱いです。

別の群れのチンパンジーを襲って頭をかち割り,むしゃむしゃと食べる光景も目撃されています。

また,ペットのチンパンジーに顔面を食いちぎられた被害者のニュースも世界的には報道されています。

顎の力がものすごく,木材にかみつくと,牙が貫通するといいます。つまり腕を噛みつかれると,腕が粉砕されるわけです。

腕力もすごくて,車のフロントガラスはすでで叩き割るほど。

握力は,成獣になるとなんと200~500kgにもなるといわれています。

本当に,遺伝子が人間と90%以上同じという動物かと思うほどです。

どこでこんなに凶暴になたのでしょうかと思います。

ですから,チンパンジーは個人で飼育するのは危険なんですね。

パンくんも,なにかきっかけがあれば,いつでもそんな野生の力を発揮することができるわけです。

志村どうぶつ園はやらせだったのか

このような経緯を見ると,チンパンジーとしての本能を封じられ,極端に擬人化されたキャラクターとしての「パンくん」が作られたことがよくわかります。

犬を散歩させたり,お使いに行ったりする姿を見て,私達は心を暖かくしたり,ほろっとしたりするわけですが,専門によると,パンくんは,その歩き方や表情など,いたるところに恐怖やストレスを表していたということです。

たとえば,2足歩行は,一般のチンパンジーはしません。2足歩行するようにしつけられたからしているだけであって,テレビにでなくなったあとは,手をついて歩くあるき方です。

また,お使いをする場面も,お使いをするという目的を理解していないパンくんに,なんども撮り直しをしていたようで,パンくんの影が大きく動いていた,それほど長時間撮影を繰り返していたという話もあります。

水を渡るシーンでは,歯をむいているシーンが有り,それは恐怖を表しているということだそうです。

番組側は,ストレスや無理を与えないよう,配慮して撮影したと言っていますが,実際のところ,どうなのかはわかりませんね。

動物としてのパンくんが,いつ凶暴な猛獣としての本能をさらけ出してもおかしくない中で,よく8年間もテレビ出演を頑張ったともいえるでしょう。

9月に志村どうぶつ園が終了するまでに,追悼番組のように,またパンくんがテレビに登場するかもしれません。

そのときには,志村けんさんの追悼という目的の他に,パンくんへのいたわりの気持ちを持って見てあげたいと思います。

また,今後,極端に擬人化された動物が,わけも分からなない中何度も取り直しをさせられるようなことが怒らないことを祈ります。

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