「全国民に緊急要請って、何が起きるの?」
そう思って、ドキッとした人も多いですよね。
答えから言うと、11月2日は、国の防災の司令塔「防災庁」ができる日です。
細野豪志防災担当大臣は、その初日に、国民や自治体、国の省庁に「緊急要請」を出すと話しました(FNNプライムオンライン)。
国民へのお願いは、最低3日分、できれば1週間分の食べ物とトイレと水を家に用意することです。
SNSでは、戦争やサイバー攻撃を心配する声も出ています。
でも、公表されている説明に、そういう理由は出てきません(集英社オンライン)。
とはいえ、家に1週間分の備えがある人は、そう多くないはずです。
この記事では、なぜ今「緊急要請」なのかをまとめました。
あわせて、1週間分の水・食べ物・トイレを、何をどれだけそろえればいいかを、国の資料の数字で出しています。
11月2日の発表を待たずに、今日から始められます。
この記事のポイントは以下の4点です。
- 緊急要請は、11月2日に防災庁ができるのに合わせて出す、備えのお願い。国民、自治体、国の省庁の3つに出す
- 戦争やサイバー攻撃を理由にした、という説明は出ていない。1週間分の備蓄は、国が前からすすめてきた目安
- 水は1人1日3リットル。1週間なら1人21リットル。トイレは1人35回分
- 大人2人で1週間分の食べ物の例は、缶詰18缶、レトルト食品24個、米4kgなど
緊急要請はなぜ?11月2日に何が起きるのか
- 緊急要請とは?細野大臣が11月2日に出す3つの要請
- 緊急要請はなぜ11月2日?防災庁ができる日
- 緊急要請は戦争やサイバー攻撃のせい?SNSのうわさと公式の説明
- 緊急要請はイギリスやEUでも?海外の3日分の備蓄
- 備蓄はなぜ1週間分?国の支援物資は4日目以降
緊急要請とは?細野大臣が11月2日に出す3つの要請

緊急要請は、細野大臣が11月2日に出すと話している、災害への備えのお願いです。
10月20日の記者会見で、大臣は「少なくとも三つの要請を出そうと思っています」と話しています(内閣府 大臣記者会見要旨)。
| だれに | 中身 |
|---|---|
| 国民 | 食事やトイレの備え、建物がたおれない備え、家具が落ちてこない備え |
| 自治体 | 災害の最前線として、体制や備蓄を整える |
| 国の省庁 | それぞれが受け持つ分野で、災害の対応をしっかりやる |
(出典:内閣府 大臣記者会見要旨)
10月26日、大臣はフジテレビのYouTube番組に出たときに、国民へのお願いをもう少しくわしく話しました。
「最低限3日、できれば1週間分の食べ物、トイレや水をしっかり用意していただきたい」という言葉です(FNNプライムオンライン)。
大臣は、そのわけも話しています。
自分で自分を支えられる人が増えれば、本当に助けが必要な人に、支援をしぼれるから、だそうです(FNNプライムオンライン)。
なお、くわしい中身は、11月2日に発表するとしています(内閣府 大臣記者会見要旨)。
緊急要請はなぜ11月2日?防災庁ができる日

11月2日という日には、はっきりしたわけがあります。
防災庁ができる日だからです。
防災庁は、災害の前の備えから、復旧と復興までをまとめて受け持つ、国のまとめ役(司令塔)です(FNNプライムオンライン)。
細野大臣は、防災庁の一番の仕事を、南海トラフ地震や首都直下地震のような「国難級の災害」への対応だと話しています(FNNプライムオンライン)。
つまり緊急要請は、新しい役所のスタートに合わせて、もう一度みんなに備えを呼びかけるものです。
「防災省」と書く人もいますが、正しくは「防災庁」です。
緊急要請は戦争やサイバー攻撃のせい?SNSのうわさと公式の説明

「緊急」という強い言葉なので、びっくりした人も多かったようです。
緊急要請ってなに?備蓄?しとけ?何事?
— すうぴこ (@sumaru0224) 2026年10月27日
SNSでは「第三次大戦だ!」「ハッカーに脅されてるんか?」といった声も出ました(集英社オンライン)。
「11月2日に何かが起きる」という話が、動画で流れていたという人もいます。
Tiktok見てたら細野大臣が11月2日に何かが起きるから備蓄の緊急要請って流れてて びっくりして調べたら全然違うじゃん!
— 歌舞伎太郎Ver.2 (@TAR0KABUK) 2026年10月27日
でも、11月2日に何かが起きる、という話ではありません。
緊急要請は、防災庁ができる日に合わせて、前から準備されていたものです(集英社オンライン)。
公表されている説明では、AIを使ったサイバー攻撃や第三次世界大戦を理由にはしていません。
集英社オンラインも、そう書いています(集英社オンライン)。
大臣が防災庁の一番の仕事としてあげたのは、南海トラフ地震や首都直下地震のような大きな災害への対応です(FNNプライムオンライン)。
緊急要請はイギリスやEUでも?海外の3日分の備蓄

「イギリスでも緊急要請?」と気になった人もいるかもしれません。
イギリス政府も10月22日に、国民へ備えを呼びかけたからです。
集英社オンラインによると、内容はこうです(集英社オンライン)。
| どこ | いつ | 呼びかけ |
|---|---|---|
| イギリス | 2026年10月22日 | 「Be Ready(備えよう)」。少なくとも3日分の飲み水と保存食。懐中電灯、予備の電池、携帯ラジオも |
| EU(欧州委員会) | 2025年3月 | 緊急のとき、最低72時間は自分の力で暮らせるように備える |
| 日本 | 2026年11月2日に要請を出す予定 | 最低3日分、できれば1週間分の食べ物、トイレ、水 |
(出典:集英社オンライン、FNNプライムオンライン)
時期が重なったので、つながりがあるのでは、と考える人もいるようです。
ただ、イギリスの呼びかけも、差し迫った攻撃を知らせるものではないと報じられています。
冬の暴風雨や夏の山火事などで、暮らしに要るサービスが止まったときに備えるのが主な目的です(集英社オンライン)。
くらべてみると、日本の「できれば1週間分」は、イギリスやEUの3日分より長いことがわかります。
備蓄はなぜ1週間分?国の支援物資は4日目以降
「1週間分」というのは、今回はじめて出てきた数字ではありません。
国はずっと前から、最低3日分、できれば1週間分をすすめています(政府広報オンライン)。
わけは2つあります。
ひとつは、電気やガスや水道が元にもどるまで、1週間以上かかることがほとんどだからです(政府広報オンライン)。
もうひとつは、助けがすぐには来ないからです。
農林水産省のガイドには、公的な支援物資が届き始めるのは4日目以降と書かれています(農林水産省 食品ストックガイド)。
つまり最初の3日間は、家にあるもので乗りきることになります。
そのあとも、店にものが並ぶまでには時間がかかります。
だから「まずは3日分、目標は1週間分」なんですね(農林水産省 食品ストックガイド)。
備蓄1週間分のリスト 水・食料・トイレはどれだけ?
- 備蓄の水は1週間分で何リットル?1人21リットル
- 備蓄の食料1週間分リスト 大人2人の例
- 備蓄のカセットコンロのボンベは1週間で何本?
- 非常用トイレの備蓄は1週間で何回分?1人35回分
- 赤ちゃんや高齢者、アレルギーの人の備蓄の食べ物は2週間分
- 備蓄はローリングストックで 買いだめしなくていい
- 食べ物と水のほかに、緊急要請で言われていること
備蓄の水は1週間分で何リットル?1人21リットル

水は、1人1日3リットルが目安です。
飲む水と、料理に使う水を合わせた量です(政府広報オンライン)。
1週間なら、1人21リットルになります。
家族の人数でかけると、こうなります。
| 家族の人数 | 3日分 | 1週間分 | 2リットルのペットボトルなら(1週間分) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 9リットル | 21リットル | 11本 |
| 2人 | 18リットル | 42リットル | 21本 |
| 3人 | 27リットル | 63リットル | 32本 |
| 4人 | 36リットル | 84リットル | 42本 |
(1人1日3リットルで計算。出典:政府広報オンライン)
政府広報の例では、大人2人の1週間分を「2リットル×6本×4箱」としています(政府広報オンライン)。
48リットルなので、計算より少し多めですね。
湯せんや、食器を洗う水は、この量とは別に要ります(政府広報オンライン)。
置き場所にこまるときは、水道水をためておく手もあります。
水道水は塩素の働きで、3日ほどは飲み水として使えます。
清潔な入れ物に口いっぱいまで入れて、ふたをしっかりしめ、涼しいところに置きます(政府広報オンライン)。
備蓄の食料1週間分リスト 大人2人の例

食べ物は、何をどれだけそろえればいいのでしょうか。
政府広報オンラインに、大人2人で1週間分の例がのっています。
| 分け方 | 大人2人・1週間分の例 |
|---|---|
| 主食 | 米2kg×2袋、カップ麺類6個、パックご飯6個、乾麺(そうめん300g×2袋、パスタ600g×2袋) |
| 主菜 | 肉・野菜・豆などの缶詰18缶、牛丼の素やカレーなどのレトルト食品18個、パスタソースなどのレトルト食品6個 |
| 副菜と果物 | 梅干し、漬物、日持ちする野菜、野菜の缶詰、野菜ジュース、日持ちする果物、果物の缶詰、ドライフルーツなど |
| その他 | あめ、ようかん、チョコレートなどのお菓子、みそやしょうゆなどの調味料、インスタントみそ汁や即席スープ |
(出典:政府広報オンライン)
1人暮らしなら、この半分が目安になります(大人2人の例を半分にした目安です)。
災害のあとは、ごはんやパンばかりになりやすいそうです。
缶詰で、肉や魚のたんぱく質をとれるようにしておくのがポイントです(政府広報オンライン)。
野菜が足りずに、便秘や口内炎になったという声もあるので、野菜ジュースもあると安心ですね(政府広報オンライン)。
備蓄のカセットコンロのボンベは1週間で何本?

水と同じくらい大事なのが、カセットコンロです。
電気やガスが止まっても、お湯をわかしたり、レトルト食品を温めたりできます(政府広報オンライン)。
ボンベの数は、1人で1週間に約6本が目安です。
大人2人なら12本です(政府広報オンライン)。
温かいものを食べると、体が温まり、不安もやわらぐそうです(政府広報オンライン)。
特に冬は、体を温めるのにも役立ちます(農林水産省 食品ストックガイド)。
コンロとボンベは同じ場所に、落ちてこないよう低いところにしまいましょう(農林水産省 食品ストックガイド)。
非常用トイレの備蓄は1週間で何回分?1人35回分

今回の緊急要請で、意外と見落とされがちなのがトイレです。
大臣も、食べ物と水と並べて、トイレの用意をお願いしています(FNNプライムオンライン)。
避難所の話の中では「トイレは、とにかく食べ物以上に重要です」とも話しています(内閣府 大臣記者会見要旨)。
災害のときは、断水や下水の管がこわれて、家の水洗トイレが使えなくなることがあります(経済産業省)。
そこで、携帯トイレや簡易トイレを用意しておきます。
目安は、1人あたり35回分(7日分)です(経済産業省)。
| 家族の人数 | 1週間分の回数 |
|---|---|
| 1人 | 35回分 |
| 2人 | 70回分 |
| 3人 | 105回分 |
| 4人 | 140回分 |
(1人35回分で計算。出典:経済産業省)
4人家族だと140回分です。
経済産業省も、トイレの備蓄は食べ物や飲み物と同じように大切だとしています(経済産業省)。
思ったより多いので、食べ物や水と一緒に、トイレの数もたしかめておくと安心です。
赤ちゃんや高齢者、アレルギーの人の備蓄の食べ物は2週間分
食べるものに気をつかう人がいる家は、もっと長めに備えます。
乳幼児、高齢者、持病のある人、食物アレルギーの人は、その人に合った食べ物を少なくとも2週間分用意するのが大事とされています(政府広報オンライン)。
東日本大震災では、卵・牛乳・小麦を使わないアレルギー対応の食品がありました。
これを1か月以上手に入れられなかった人がいたそうです(政府広報オンライン)。
| だれのため | あると安心なもの |
|---|---|
| 赤ちゃん | 粉ミルクや液体ミルク、哺乳びん、紙コップ、使い捨てのスプーン、びん詰やレトルトの離乳食 |
| 高齢者 | レトルトのおかゆ、インスタントみそ汁 |
| かむ力や飲みこむ力が弱い人 | 介護食品(スマイルケア食)、とろみをつける食品 |
| アレルギーの人 | その人のアレルゲンが入っていない食品 |
(出典:政府広報オンライン)
特にアレルギー対応の食品は、災害のときに手に入りにくくなります(政府広報オンライン)。
ふだんから少し多めに置いておきましょう。
備蓄はローリングストックで 買いだめしなくていい

「1週間分なんて、置く場所もお金もない」と思った人もいるかもしれません。
でも、あわてて買いだめする必要はありません。
国がすすめているのは「ローリングストック」というやり方です(政府広報オンライン)。
- ふだん食べているものを、少し多めに買っておく
- ふだんの食事で、古いものから食べる
- 食べた分を買い足す
(出典:政府広報オンライン)
賞味期限の長い特別な非常食でなくても、大丈夫です。
コンビニやドラッグストアで買える、いつもの食べ物でかまいません(農林水産省 食品ストックガイド)。
置き場所は、キッチンでなくてもいいそうです。
クローゼットのすき間や、ベッドの下も使えます(農林水産省 食品ストックガイド)。
食べ物と水のほかに、緊急要請で言われていること

細野大臣が国民への要請であげたのは、食べ物とトイレだけではありません。
建物がたおれないようにすることと、家具が落ちてこないようにすることも、あげています(内閣府 大臣記者会見要旨)。
家の中でけがをしてしまうと、どれだけ備蓄があっても使えません。
たんすや本棚は、金具やつっぱり棒で止めておきましょう。
備蓄の棚も、たおれにくい低い場所が安心です。
11月2日には、要請のくわしい中身が発表される予定です(内閣府 大臣記者会見要旨)。
発表を待たずに、まずは今夜、家の水とトイレの数をたしかめてみてください。
まとめ
緊急要請はなぜ?11月2日に何が起きるのかをおさらいします。
緊急要請とは?細野大臣が11月2日に、国民、自治体、国の省庁の3つに出す、災害への備えのお願いです。
緊急要請はなぜ11月2日?防災庁ができる日だからです。
緊急要請は戦争やサイバー攻撃のせい?SNSのうわさと公式の説明をくらべると、公表されている説明に、そうした理由は出てきません。
緊急要請はイギリスやEUでも?イギリスは10月22日に3日分、EUは2025年3月に72時間分の備えを呼びかけています。
備蓄はなぜ1週間分?電気や水道が元にもどるまで1週間以上かかることが多く、国の支援物資は4日目以降に届き始めるからです。
次に、備蓄1週間分のリスト 水・食料・トイレはどれだけ?です。
備蓄の水は1週間分で何リットル?1人1日3リットルで、1人21リットルです。
備蓄の食料1週間分リスト 大人2人の例は、缶詰18缶、レトルト食品24個、米2kg×2袋などです。
備蓄のカセットコンロのボンベは1週間で何本?1人で約6本です。
非常用トイレの備蓄は1週間で何回分?1人35回分です。
赤ちゃんや高齢者、アレルギーの人の備蓄の食べ物は2週間分を用意します。
備蓄はローリングストックで 買いだめしなくていい。ふだんの食べ物を少し多めに買えば大丈夫です。
食べ物と水のほかに、緊急要請で言われていることは、建物がたおれない備えと、家具が落ちてこない備えです。
あわてず、できるところから始めたいですね。

