白菜が、いま1玉1000円を超えるお店まで出ています。
都内のスーパー「生鮮市場さんよう」では、10月8日に1玉が税込み1188円でした(テレビ朝日系(ANN)のニュース)。
お店のいつもの値段の3倍から4倍だそうです。
「え、白菜ってそんなにするの?」
「これから鍋の季節なのに、どうしよう」
売り場で値札を二度見した人も多いはずです。
じつは、高くなった理由ははっきりしています。
9月の雨が、記録に残るほど多かったんです。
農林水産省も、10月の白菜はいつもの年より高いまま続くと見ています(農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年10月)」)。
この記事では、白菜がなぜ高いのか、いつまで続きそうかを、気象庁と農林水産省の発表からやさしく話します。
白菜のかわりに鍋に入れられる野菜と、買った白菜を長持ちさせる保存方法もまとめました。
今夜の鍋をどうするか迷っている人は、読んでみてくださいね。
この記事のポイントは以下の4点です。
- 白菜の高騰は、9月の記録的な長雨と日照不足が理由
- 都内では1玉1188円、4分の1カットで297円のお店も
- いつまでかは、11月半ばから落ち着き始めるという見方も
- 白菜の代わりは大根・ねぎ・里芋、じゃがいもと玉ねぎは安め
白菜の高騰はなぜ?いつまで続くのか、理由と値段の今
- 白菜が高いのはなぜ?9月の長雨と日照不足が理由
- 白菜の値段は今いくら?1玉1000円、4分の1カットでも250円超え
- 白菜の高騰はいつまで?11月半ばから落ち着き始めるという声も
- 白菜の高騰が長引く原因は、茨城県産の植え付けの遅れ
白菜が高いのはなぜ?9月の長雨と日照不足が理由

白菜が高い理由は、9月の長雨と日照不足です。
気象庁のまとめでは、関東などの東日本の太平洋側で、9月の雨の量が平年(いつもの年)の236%になりました(気象庁「2026年9月の天候」)。
1946年に記録をとり始めてから、9月としては一番の多さです。
お日さまも、いつもの半分も出ませんでした。
同じ地域の9月の日照時間は、平年の46%です。
こちらも9月としては、記録が始まってから一番少なかったんです。
関東甲信地方でも、雨の量が9月の記録を塗りかえました。
いま白菜を出しているのは、おもに長野県です。
去年の10月、東京の市場に入った白菜の87%が長野県産でした(農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年10月)」)。
その長野県産が、9月の長雨と日照不足で育ちが悪くなっています。
育ちが悪く、売り物になる量も減っているそうです。
白菜の値段は今いくら?1玉1000円、4分の1カットでも250円超え
白菜の値段は、お店によっては1玉1000円を超えています。
都内の生鮮市場さんようでは、10月8日に1玉が税込み1188円、4分の1カットが297円でした(テレビ朝日系(ANN)のニュース)。

練馬区のスーパーアキダイでは、同じ10月8日に4分の1玉が257円でした(TBS NEWS DIG「ひるおび」)。
例年は100円ほどなので、2倍をこえています。
丸ごと売るときは、950円くらいにしているそうです。

市場の値段で見ると、上がり方がよくわかります。
東京都中央卸売市場の白菜は、9月1日には1kg66円でした(農林水産省「東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比」)。
それが9月23日には182円で、ここ5年の平均の172%になっています。
3週間ほどで、3倍近くになったわけですね。
9月の初めはむしろ安かったのに、長雨で一気に上がったのがわかります。
白菜の高騰はいつまで?11月半ばから落ち着き始めるという声も
白菜の高い値段は、10月いっぱいは続きそうです。
農林水産省は、10月の白菜はここ5年の平均より高いまま続くと見ています(農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年10月)」)。
10月中にいつもの値段にもどる、という見通しではありません。

お店の人の見方も聞いてみましょう。
スーパーアキダイの秋葉弘道社長は、こう話しています(TBS NEWS DIG「ひるおび」)。
「大体11月半ばくらいには落ち着き始めると思いますが、本当に落ち着くのは年が明けないと無理じゃないですかね」。
生鮮市場さんようの社長も、今の値段は「あと1カ月」と話しつつ、「分からない」とも言っています(テレビ朝日系(ANN)のニュース)。
気象会社のウェザーニュースは、10月下旬にかけて少しずつ下がると予想しています(ウェザーニュース)。
ただ、10月の平均では高い値段が続くかもしれない、とも言っています。
つまり、10月は高めの値段が続きそう。少しずつ下がっても、落ち着くのは11月半ばごろから、という見方が多いんです。
11月の見通しも、農林水産省から出る予定です。
出たら、白菜の欄を見てみてくださいね。
白菜の高騰が長引く原因は、茨城県産の植え付けの遅れ
白菜の高騰が長引きそうな原因は、茨城県産の植え付けの遅れです。
白菜は、夏は長野県、秋から冬は茨城県が中心になります(農畜産業振興機構「今月のやさい:はくさい」)。
この2つの県が、リレーのように受け渡して、1年中お店に並んでいるんですね。
白菜をつくる畑の広さも、とれる量も、1位は茨城県です。
しかも、とれる白菜の7割をこえるのが、秋冬の白菜です。

ところが、その茨城県でも長雨の影響が出ています。
茨城県の農家さんは、例年なら9月20日ごろには苗を植え終わっているそうです(テレビ朝日系(ANN)のニュース)。
ところが今年は、10月に入っても畑が耕せない、と話していました。
雨で畑がぬかるんで、耕せないんです。
耕せた畑も、雨で土が硬くなって、苗の根がはりにくいそうです。
東京の市場では、10月から秋冬の白菜がたくさん入ってくるのがふつうです。
でも、次の走者の茨城県産が遅れると、バトンがうまく渡りません。
長野県産が減って、茨城県産の出番も遅れる。
これが、高い値段が長引くことにつながりそうです。
白菜の代わりになる野菜と、高い白菜を長持ちさせる保存方法
- 白菜の代わりに鍋に入れるなら、大根・ねぎ・里芋
- キャベツは白菜の代わりになる?今はキャベツも高い
- 白菜は1玉より4分の1カットがお得?買い方の目安
- 白菜の保存方法、丸ごとは新聞紙で立てて長持ち
白菜の代わりに鍋に入れるなら、大根・ねぎ・里芋

白菜の代わりに鍋に入れるなら、大根、ねぎ、里芋がおすすめです。
農林水産省の10月の見通しでは、この3つはいつもの年並みの値段です(農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年10月)」)。
大根だけは、10月の後半にやや高くなる見込みです。
にんじんも、いつもの年並みの見込みです。
大根は薄く切れば火が通りやすいので、鍋に使いやすいですよ。
大根おろしをたっぷり入れた「みぞれ鍋」にするのも手ですね。
里芋は、いまが買いどきです。
スーパーアキダイでは、例年より2割ほど安くなっているそうです(TBS NEWS DIG「ひるおび」)。
秋葉社長によると、里芋は雨が多いほうが出来がよくなるんだとか。
出来のよい里芋が多く出回りそう、とのことです。
キャベツは白菜の代わりになる?今はキャベツも高い
キャベツも白菜の代わりになります。
ただ、いまはキャベツも高めです。
キムチ鍋の白菜をキャベツに替えた人は、「キャベツはしっかり残ってくれるので、食べ応えがあります」と話していました(テレビ朝日系(ANN)のニュース)。

そのお店では、キャベツ1玉が税込み430円で、例年の倍でした。
9月28日の週の全国のお店の平均でも、キャベツはここ5年の平均の143%です(農林水産省「食品価格動向調査(野菜)」)。
レタスは150%で、もっと上がっています。
キャベツは、10月の前半はいつもの年並み、後半はやや高くなる見込みです(農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年10月)」)。
ほうれん草も、やや高くなると見られています。
葉っぱの野菜は、どれも雨の影響を受けていると思っておくとよいですね。
反対に、安いのはじゃがいもと玉ねぎです。
どちらも北海道でよく育って大きめで、10月はいつもの年より安くなる見込みです。
スーパーアキダイでは、例年より2〜3割安いそうです(TBS NEWS DIG「ひるおび」)。
鍋をお休みして、シチューやポトフにするのもいいですね。

白菜は1玉より4分の1カットがお得?買い方の目安
白菜は、お店で見くらべて、食べきれる分だけ買うのがいちばんです。
1玉と4分の1カットのどちらが割安かは、お店によって違います。
生鮮市場さんようでは、4分の1の297円を4倍すると、ちょうど1玉の1188円です(テレビ朝日系(ANN)のニュース)。

いっぽうスーパーアキダイでは、4分の1が257円、丸ごとは950円くらいです(TBS NEWS DIG「ひるおび」)。
257円の4倍は1028円なので、丸ごとのほうが少し割安ですね。
それでも、食べきれずにしなびさせたら、もったいないです。
少しの量でいいなら、カットを選びましょう。
カットの白菜を選ぶときは、切り口を見てください(千葉県「はくさい|旬鮮図鑑」)。
切り口がみずみずしく、平らなものが新しい白菜です。
真ん中が盛り上がっているものは、新しさが落ちています。
1玉で買うなら、持ってずっしり重く、葉がつまったものを選びます。
白菜の保存方法、丸ごとは新聞紙で立てて長持ち
白菜の保存方法は、丸ごとなら新聞紙でくるんで立てておくのが基本です。
涼しくて暗いところに立てておけば、冬なら3〜4週間ほどもつそうです(千葉県「はくさい|旬鮮図鑑」)。
丸ごとは、立てておくのがポイントです。

切った白菜や使いかけの白菜は、ラップで包んで冷蔵庫の野菜室に入れます。
白菜を食べるなら、スープや鍋にするのがおすすめです。
白菜に入っているカリウムは、煮るとスープに溶け出します(農畜産業振興機構「今月のやさい:はくさい」)。
スープごと飲めば、むだなくとれるんですね。
ちなみに、白菜に黒い点々がついていることがあります。
これはカビや病気ではなく、育つときのストレスでできたポリフェノールです。
食べても害はないので、高い白菜は捨てずに使ってくださいね。
まとめ
まずは、白菜の高騰はなぜか、いつまで続くのか、のおさらいです。
白菜が高いのはなぜかというと、9月の長雨と日照不足が理由です。
関東などでは、9月の雨の多さも日照時間の少なさも、記録が始まってから一番でした。
白菜の値段は今いくらかというと、都内で1玉1188円、4分の1カットで250円をこえるお店もあります。
白菜の高騰はいつまでかというと、10月は高めが続き、11月半ばから落ち着き始めるという声があります。
白菜の高騰が長引く原因は、茨城県産の植え付けの遅れです。
次に、白菜の代わりになる野菜と、保存方法です。
白菜の代わりに鍋に入れるなら、いつもの年並みの値段の大根・ねぎ・里芋がおすすめです。
キャベツは白菜の代わりになりますが、今はキャベツも高めで、安いのはじゃがいもと玉ねぎです。
白菜は1玉と4分の1カットのどちらがお得かはお店しだいなので、食べきれる分だけ買いましょう。
白菜の保存方法は、丸ごとなら新聞紙でくるんで立てておけば、冬なら3〜4週間もちます。
高い白菜こそ、最後の1枚までおいしく食べてくださいね。

