2023年6月9日にリトルマーメイドの実写版が公開されました。
これはは、ディズニーの名作アニメーションを基にした映画です。美しくて元気な若い人魚アリエルの物語を描いています。
アリエルは冒険に対する渇望を持ち、海の世界を超えて地上の世界についてもっと知りたいと願っています。
物語は、アリエルが地上を訪れ、魅力的なエリック王子に恋をするところから始まります。
彼女は心を追い求め、邪悪な海の魔女ウルスラと取引をして、陸上での生活を体験することを決意します。
この映画は、ロブ・マーシャル監督のもと、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズによって配給されました。また、映画の製作費は約2億5000万ドルとされています。
映画は批評家から様々な評価を受けています。IMDbでは10点満点中7.2点、Rotten Tomatoesでは100%中67%の評価を受けています。また、Googleユーザーの51%がこの映画を好きだと評価しています。
アリエル役に選ばれたハリー・ベイリーとは?
ハリー・ベイリー(Halle Bailey)は、アメリカの女優、歌手す。
R&BデュオChloe x Halleの一員です。彼女は2000年3月27日にジョージア州アトランタで生まれました。彼女の姉であるクロエ・ベイリーと共に、彼女はYouTubeでのカバーパフォーマンスで注目を集め、その後、ビヨンセのパークウッドエンターテイメントと契約しました。
彼女たちは、2018年にデビューアルバム「The Kids Are Alright」をリリースし、このアルバムは批評家から高い評価を受け、グラミー賞にもノミネートされました。また、彼女たちはディズニーチャンネルのテレビシリーズ「Grown-ish」にも出演しています。
ハリー・ベイリーは、2023年に公開されるディズニーの実写版「リトル・マーメイド」で主役のアリエルを演じることで広く知られています。
ポリコレと映画業界:アリエル役選出の意義
映画業界は、社会の変化とともに進化してきました。その一つが、ポリティカル・コレクトネス(Political Correctness、以下ポリコレ)の影響によるキャスティングの変化です。
ポリコレとは、差別的な表現を避け、全ての人々が平等に扱われることを目指す考え方です。
映画業界においては、これが多様性と包括性の推進につながっています。
リトルマーメイド実写版でのアリエル役にハリー・ベイリーが選ばれたことは、このポリコレの影響を如実に示しています。
ハリー・ベイリーのキャスティングは、彼女の演技力と歌唱力を評価した結果であり、人種や肌の色を超えて最適な人物を選んだとも言えます。
これは、映画業界が多様性を重視し、より広範な視点を視聴者に提供しようとする現代の傾向を反映しています。
しかし,アリエル役に黒人女性が選ばれたことは、映画業界における多様性と包括性の重要性を強調する一方で、原作のイメージを壊すものとの批判も数多くあります。
政治的主張をエンタメに持ち込むと楽しめない
エンターテイメントの世界は、視聴者を楽しませ、時には現実から逃避させる場所です。
しかし、最近では、政治的な主張がエンターテイメントの世界に持ち込まれることが増えています。こ
れは、映画やテレビが社会的な問題に対する意識を高める手段として使われる一方で、視聴者にとっては楽しみの場が政治的な議論の場に変わってしまうと感じることもあります。
リトルマーメイド実写版でのアリエル役に黒人女性が選ばれたことは、多様性という観点からは意義があると言えます。
しかし、これがポリコレのためのあからさまな改変に見えてしまうことも事実。
底に違和感を感じる人達は,原作のイメージを壊すものとコメントしています。
これは、エンターテイメントが政治的な主張の場になると、その楽しさが損なわれるという意見を示しています。
たしかに,多様性を増やすことは新たな視点や経験を視聴者に提供し、物語をより豊かで深みのあるものにすることができます。それは、視聴者が新たな視点を理解し、共感する機会を提供することでもあります。
しかし、エンターテイメントが政治的な主張を強く出しすぎると、視聴者が楽しみを感じることが難しくなるという意見は無視できません。
エンターテイメントと政治的な主張のバランスを取ることは、映画業界がこれからも直面する課題と言えるでしょう。