2025年の年末、第76回NHK紅白歌合戦への初出場が決まった韓国の4人組ガールズグループ「Aespa」を巡り、ネット上で激しい議論が巻き起こっています。
ことの発端は、メンバーの一人が過去にSNSへ投稿したある画像でした。
単なる「デザイン」として処理するにはあまりにセンシティブなその画像は、なぜ今になって掘り起こされ、そしてなぜこれほどまでに日本人の怒りを買っているのでしょうか。
さらに、この騒動にはもう一つの大きな論点があります。
それは、過去の類似事例では厳しく追及していたはずの平和団体やメディアが、今回は不気味なほど「沈黙」を貫いているという事実です。
この記事では、Aespaの「原爆ランプ」炎上の経緯と、ネット上で囁かれる「原水協沈黙」の背景にあるダブルスタンダード疑惑について、徹底的に解説します。
紅白歌合戦という国民的番組を前に、私たちが知っておくべき情報の裏側をすべてお伝えしましょう。
Aespa「原爆ランプ」炎上の全貌【画像・経緯】

この記事の内容
- 炎上の発端となったニンニンの投稿画像
- 2025年の紅白出場決定が引き金になった理由
- 海外と日本で異なるデザインへの温度差
- 中国人メンバーという背景と歴史認識のズレ
炎上の発端となった2022年の投稿
今回の騒動の中心にあるのは、Aespaの中国人メンバーであるニンニンが、2022年にファン向け有料コミュニティアプリ「Bubble」に投稿した一枚の画像です。
そこには、オレンジ色に光るインテリアランプが写っていましたが、その形状が明らかに核爆発によって生じる「キノコ雲」を模したものでした。
当時も一部で話題にはなりましたが、ファンコミュニティという閉じた世界での出来事であり、多くの日本人の目には触れずに時間が経過していました。
しかし、このランプは単に形が似ているというレベルではなく、爆発の瞬間の閃光や立ち昇る雲のディテールまで再現された、見る人によっては恐怖すら感じるデザインだったのです。
なぜ2025年の今になって大炎上しているのか
過去の投稿がなぜ今、2025年の12月になってこれほど激しく燃え広がっているのでしょうか。
最大の要因は間違いなく、NHK紅白歌合戦への出場決定です。
受信料という公的な資金で運営され、日本の大晦日を象徴する番組に、被爆国である日本の心情を逆なでするような投稿をしたアイドルが出場することへの違和感が爆発しました。
ネット上では、NHK選考基準への疑問とともに、この画像を看過することはできないという声が一気に拡散されました。
特に、楽しい年末の番組において、戦争や核兵器を連想させるリスクがあるグループをあえて選出する必要があったのかという点が、多くの視聴者の不信感を招いています。
デザインか侮辱かという終わらない平行線
このランプについて擁護派の意見を見ると、これはアート作品であり、核兵器を肯定する意図はないという主張が目立ちます。
実際に海外のインテリア市場では、皮肉やブラックジョークとしてこうしたデザインが販売されるケースが存在します。
しかし、世界で唯一の被爆国である日本において、その理屈は通用しにくいのが現実です。多
くの日本人にとってキノコ雲は、数十万人の命を一瞬で奪った悲劇の象徴であり、それを部屋に飾るインテリアとして消費する感覚そのものが、理解しがたい侮辱と受け取られます。
この文化的な文脈の決定的な違いが、事態をより深刻にさせています。
メンバーの国籍と歴史教育の背景
さらに火に油を注いでいるのが、投稿したニンニンが中国出身であるという点です。
中国における歴史教育や反日感情の文脈を知る人々からは、これが単なる無知による投稿ではなく、何らかの政治的な意図や、日本に対する潜在的な敵意の表れではないかという疑念が持たれています。
もちろん本人の真意は定かではありませんが、過去にK-POPアイドルが政治的なメッセージを含むアイテムを着用して問題になった事例が多々あるため、日本のユーザーは非常に敏感になっています。
意図的ではなかったとしても、日本で活動し収益を上げる以上、最低限の配慮や歴史的背景への理解が必要だったのではないかという批判は避けられないでしょう。
「原水協はなぜ沈黙するのか?」ネットで広がるダブルスタンダード疑惑

この記事の内容
- BTS原爆Tシャツ騒動との明確な違い
- 平和団体やメディアの不可解な沈黙
- ネットで噴出する政治的偏向への疑念
- 公共放送NHKへの信頼失墜と受信料拒否
過去のBTS騒動とは対照的な対応
記憶に新しいのが、かつてBTSのメンバーが原爆投下の写真がプリントされたTシャツを着用し、日本のテレビ番組への出演が直前で見送りになった騒動です。
あの時、日本のメディアや様々な団体はこぞって批判し、世界的なニュースとなりました。
しかし今回のAespaの件に関しては、画像の内容がTシャツかランプかという違いこそあれ、核兵器を軽視しているという本質は同じであるにもかかわらず、大手メディアや関連団体からの大きな批判の声が聞こえてきません。
このあまりにも対照的な対応の差に、ネットユーザーは強烈な違和感を抱いています。
平和団体の沈黙が招く不信感
特に批判の矛先が向いているのが、日本原水協(原水爆禁止日本協議会)をはじめとする反核・平和団体です。
普段であれば、核兵器の使用を想起させる表現に対して即座に抗議声明を出すはずの彼らが、今回は沈黙を貫いています。
SNSや掲示板では、なぜ今回はスルーなのか、相手によって態度を変えているのではないかという指摘が相次いでいます。
彼らが沈黙すればするほど、彼らの活動が純粋な平和希求ではなく、特定の政治的な意図やポジショントークに基づいているのではないかという疑念を、一般層に植え付ける結果となっています。
政治的背景とメディアの忖度疑惑
この沈黙の理由について、ネット上では様々な憶測が飛び交っています。
K-POPという巨大なビジネスコンテンツに対するメディアの忖度があるのではないか、
あるいは、若年層に人気のあるグループを批判することで「古い頭の固い団体」と思われることを避けているのではないか、といった分析です。
また、左派的な思想を持つ団体にとって、中国や韓国といった国々のタレントを批判することは、彼らの政治的なスタンスと相性が悪いのではないかという、より踏み込んだ見方もされています。
真実は不明ですが、この状況が既存メディアや団体への不信感を決定的なものにしています。
署名活動と受信料不払い運動への発展
納得のいかない視聴者たちの怒りは、具体的な行動へと変わりつつあります。
オンライン署名サイトでは、Aespaの紅白出場に反対する署名が短期間で数万筆を集め、その数は日に日に増え続けています。
さらに深刻なのは、これが単なる出場反対にとどまらず、NHKへの受信料支払い拒否の正当な理由として語られ始めていることです。
公共放送が国民感情を無視して特定の海外アーティストを優遇し、しかもそれが原爆という極めてデリケートな問題を孕んでいるとなれば、受信料を払う意義が見出せないと考える人が増えるのは自然な流れと言えるでしょう。
NHKの苦しい釈明と今後の可能性

この記事の内容
- NHKの「意図はなかった」という回答
- 過去の事例から見る出場辞退の可能性
- 強行突破が招く視聴率への影響
- アーティスト本人たちへの長期的なダメージ
火に油を注いだNHKの公式見解
騒動が拡大する中で、NHK側も対応を迫られましたが、その回答は火に油を注ぐ結果となりました。
「選考過程の詳細は答えられない」という常套句に加え、「原爆被害を軽視する意図はなかったと認識している」といった趣旨の釈明は、問題の本質を理解していないと受け取られました。
視聴者が求めているのは、なぜこのタイミングで、リスクのあるグループを選んだのかという明確な説明であり、形式的な官僚答弁ではありません。
この誠意の感じられない対応が、SNS上での炎上をさらに加速させ、NHK解体論まで飛び出す事態を招いています。
出場辞退の可能性は残されているのか
本番まで残り一ヶ月を切ったこの時期に、出場辞退や取り消しが行われる可能性はあるのでしょうか。
過去の紅白歌合戦の歴史を振り返ると、スキャンダルや問題発言によって出場が取り消された例はゼロではありません。
しかし、今回はすでに公式発表が行われ、プロモーションも動き出している段階です。
NHKとしては、メンツにかけても決定を覆したくないというのが本音でしょう。
また、事務所側も日本市場での活動を考えれば、ここで辞退することは非を認めることになり、今後の活動に支障が出ると判断する可能性があります。
現状では、両者ともにダンマリを決め込み、嵐が過ぎ去るのを待つという強行突破の姿勢が見え隠れしています。
強行突破した場合のリスクと視聴率
仮にこのまま出場を強行した場合、今年の紅白歌合戦は異様な雰囲気の中で放送されることになるかもしれません。
Aespaの出演時間に合わせたチャンネル変更運動や、SNSでのハッシュタグデモが計画されており、視聴率への影響は避けられないでしょう。
また、会場の観客や審査員の反応も注目されます。
冷ややかな空気がお茶の間に伝われば、番組全体の盛り上がりに水を差すことになります。
何より、公共放送が国民の声を無視して番組を制作したという事実は、今後のNHKのあり方に対する議論に長く暗い影を落とすことになります。
グループの未来への懸念
そして最も懸念されるのは、Aespaというグループ自身の日本での未来です。
本来であれば、実力とビジュアルを兼ね備えたトップアイドルとして歓迎されるはずでした。
しかし、この騒動によって「原爆ランプのグループ」というネガティブなレッテルが貼られ、純粋に音楽を楽しめない層が増えてしまいました。
ファンの熱狂的な擁護も、一般層との溝を深める要因になっています。
紅白出場は本来、国民的な知名度を得る最大のチャンスですが、今回に関しては、日本市場における彼女たちのブランドイメージを恒久的に毀損するトリガーになってしまった可能性があります。
まとめ
今回のAespa原爆ランプ騒動は、単なるアイドルの炎上事件という枠を超え、日本人が大切にしている歴史的記憶と、それを軽視するかのようなメディアや団体の姿勢に対する強烈な異議申し立てです。
ここで私たちが理解しておくべきポイントを整理します。
第一に、デザインやアートという名目であっても、核兵器を想起させる表現は被爆国である日本において許容され難いという事実。
第二に、過去の事例では厳しく追及していた平和団体やメディアが、今回は沈黙していることへの不信感が、騒動をより大きくしているという構造。
そして第三に、NHKという公共放送が、国民の納得のいく説明を果たせていないという現状です。

