箱で買うラベルレスボトルのいちばんのデメリットは、ボトルだけでは中身と原材料がわからないことです。
原材料名などは、ボトルではなく外の段ボールに書いてあります(日本コカ・コーラ)。
だから、箱を捨てると確かめようがなくなるんですね。
ラベルをはがさなくていいのはラク。
でも、冷蔵庫でお茶と水が見分けにくい。
「人にあげると法律違反」と聞いて、配るのをためらった人もいるかもしれません。
人にあげるときの考え方は、このあと場面ごとに書きます。
もうひとつ、2026年7月30日から売り方の決まりが変わりました。
条件を満たせば、ラベルレスのペットボトルを1本ずつ売れるようになったんです。
自販機で売る話も、ここから動き出しました(経済産業省、食品新聞)。
この記事では、デメリット7つと対策を表にまとめました。
人にあげていい場面とよくない場面、賞味期限の見つけ方、値段の見方も書いています。
読み終わるころには、箱で買うか、自販機で買うか、ラベル付きにするかが決められますよ。
この記事のポイントは以下の4点です。
- デメリットは、中身の見分け、原材料が箱だけ、置き場所、配りにくさなど7つ。どれも手順で減らせる
- 家族や知り合いに1本あげるのと、イベントで大勢に配るのとでは、考え方が違う
- 賞味期限は、コカ・コーラのペットボトルならキャップのまわりと箱の側面に書いてある
- 2026年7月30日から、条件つきで1本売りができるようになった。コカ・コーラは10月から自販機で少しずつ売り始める、と発表した
ラベルレスボトルのデメリットは?人にあげるのはダメ?
- ラベルレスボトルのデメリット7つと対策
- ラベルレスボトルは人にあげるとダメ?配っていい場面、気をつける場面
- ラベルレスボトルの賞味期限はどこ?原材料はどこで見る?
- ラベルレスのお茶や水を見分けるには?冷蔵庫で迷わない手順
- ラベルレスボトルのメリットは?デメリットとくらべて
ラベルレスボトルのデメリット7つと対策

ラベルレスボトルは、ペットボトルのまわりのラベルをなくした飲み物です。
ラベルをはがす手間がなく、ゴミの分別がラクになります(日本コカ・コーラ)。
そのかわり、ラベルが受け持っていたことを、別のところで補う必要があります。
困る場面と対策を、表にまとめました。
| デメリット | 困る場面 | 対策 |
|---|---|---|
| 1. 中身の見分けがつきにくい | 冷蔵庫で水とお茶をまちがえる | キャップの色や、ボトルの浮き彫りで見分ける。段を分けて置く |
| 2. 原材料や栄養成分が箱にしか書いていない | アレルギーやカロリーを確かめたいとき | 箱を捨てる前に、表示の面をスマホで撮っておく |
| 3. 賞味期限がどこにあるか迷う | 古いものから飲みたいとき | キャップのまわりと、箱の側面を見る |
| 4. 箱で買うのが基本で、場所をとる | 24本入りの箱が重く、置き場に困る | 通販で家まで届けてもらう。少しだけなら自販機で1本買う |
| 5. 人に配るのに向かない | 集まりやイベントで飲み物を配るとき | 大勢に配るときは、ラベル付きの商品にする |
| 6. 買える場所が限られる | 近くのお店で見つからない | 通販、一部のスーパー、ラベルレスが入った自販機で探す |
| 7. 安いとは限らない | ラベルがない分、安いと思って買ったら違った | 1本あたりの値段で、ラベル付きとくらべる |
(日本コカ・コーラの発表などをもとに、対策は編集部で作成)
いちばん気をつけたいのは、2つ目です。
原材料名などの表示は、外の段ボールに書かれています(日本コカ・コーラ)。
水だけの商品なら心配は少ないですね。
でも、お茶やジュースのように原材料が多いものは、箱を捨てる前に表示を写真に残すと安心です。
ラベルレスボトルは人にあげるとダメ?配っていい場面、気をつける場面

「ラベルレスボトルを人にあげると法律違反」という話を、ときどき見かけます。
でも、知り合い1人に1本あげるのは、法律の「販売」に入りません。
食品の表示のルールを決めているのは、食品表示法です。
この法律の「販売」には、売ることのほかに、「不特定又は多数の者」に配ることも入っています(食品表示法 第1条)。
そして第5条で、表示のない食品をこの意味で「販売」してはいけない、と決めています。
商売をしていない人でも、食品を「販売」すれば、このルールの対象です(食品表示法 第2条第3項、第5条)。
つまり、分かれ目は本数ではなく、相手が決まった少しの人かどうかです。
場面ごとに分けると、こうなります。
| 場面 | 考え方 | おすすめ |
|---|---|---|
| 家族で飲む | 販売にあたらない | そのままでOK |
| 友だちや同僚の1人に1本あげる | 不特定でも多数でもない | そのままでOK(中身は伝えると親切) |
| 職場のみんなに配る | 多数への配布にあたるおそれ | ラベル付きの商品を選ぶ |
| 町内会の掃除のあと、参加者に配る | 多数への配布にあたるおそれ | ラベル付きの商品を選ぶ |
| イベントやお店で、来た人に配る | 不特定の人への配布にあたるおそれ | ラベル付きの商品を選ぶ |
| フリマやバラで売る | 販売そのもの | しない |
(食品表示法 第1条、第5条の「販売」の範囲をもとに、編集部で場面を分けた)
これは、箱で買ったラベルレスの話です。
大勢に配るなら、ラベル付きの商品にしておくのがいちばん安心です。
もらった人が、原材料や賞味期限を自分で確かめられるからです。
自販機で買うラベルレスは、キャップに表示が付いているものもあります(食品新聞)。
配る前に、キャップを見てみてください。
どうしても判断に迷うときは、お住まいの地域の保健所などに聞いてみてください。
ラベルレスボトルの賞味期限はどこ?原材料はどこで見る?

ラベルがないと、賞味期限がどこにあるか迷いますよね。
日本コカ・コーラのお客様相談室によると、ペットボトルの賞味期限はキャップのまわりに書かれています。
キャップが黒い商品は、キャップの下の容器の上のほうです。
段ボールの場合は、箱の側面に書かれています(日本コカ・コーラ お客様相談室)。
ほかのメーカーの商品は、それぞれの表示を確かめてください。
確かめる順番は、こうです。
- ボトルのキャップのまわりを、ぐるっと回して見る
- 見つからなければ、キャップの下の首のあたりを見る
- 原材料名や栄養成分は、段ボールの表示を見る。自販機で買ったものは、キャップの表示も見る
- 箱をつぶす前に、表示の面と賞味期限をスマホで撮っておく
自販機で買ったラベルレスは、箱がありません。
北海道コカ・コーラボトリングの投稿の写真では、自販機の見本に製品情報のQRコードとお客様相談室の電話番号が付いています(北海道コカ・コーラボトリングのXの投稿)。
買う前に、見本のところを見ておくといいですね。
ラベルレスのお茶や水を見分けるには?冷蔵庫で迷わない手順

ラベルレスで困る声が多いのが、中身の見分けです。
水と緑茶なら色でわかります。
でも、麦茶と紅茶、水と炭酸水などは、冷蔵庫の中だとまちがえやすいんですね。
箱から出すときに、次の手順で分けておくと迷いません。
- 箱から出す前に、どの箱に何が入っているかを確かめる
- キャップの色を見る。い・ろ・は・す 天然水 ラベルレスは黄緑のキャップ(あとの自販機の写真を見てください)
- ボトルの浮き彫りを見る。い・ろ・は・すのラベルレスは、ボトルにロゴが浮き彫りになっている
- 冷蔵庫の段やドアポケットを、種類ごとに分けて置く
- それでも似ているものは、キャップに油性ペンで1文字書く(水なら「み」、麦茶なら「む」)
(い・ろ・は・すのロゴの浮き彫りは日本コカ・コーラ)
種類を1つにしぼるのも手です。
家で飲むのは水だけ、のように決めると、見分ける手間がなくなります。
ラベルレスボトルのメリットは?デメリットとくらべて

デメリットばかり並べましたが、メリットもはっきりしています。
いちばんは、ラベルをはがす手間がいらないことです。
全国清涼飲料連合会の調べでは、家でキャップとラベルを両方はがす人は約80%。
ところが外では、約30%にとどまるそうです(日本コカ・コーラ)。
家と外で、これだけ差があるんですね。
ラベルがなければ、飲み終わったらそのまま回収ボックスに入れられます(日本コカ・コーラ)。
ラベルの分のゴミも減ります(日本コカ・コーラ)。
まとめると、家でまとめて飲む人には、メリットが大きいです。
いっぽう、配る人や、種類を混ぜて置く人には手間が増えます。
ラベルレスボトルはどこで売ってる?自販機・コンビニ・値段
- ラベルレスボトルは自販機で買える?2026年7月から1本売りOKに
- ラベルレスボトルはなぜ箱売りだった?法律のしくみ
- ラベルレスはなぜ安い?なぜ高い?値段の見方
ラベルレスボトルは自販機で買える?2026年7月から1本売りOKに

買えるようになってきました。
2026年7月30日に、ペットボトルの表示の決まり(省令)が変わりました。
ラベルを1枚も貼らない形で売れたのは、これまで箱売りだけでした。
それが、条件を満たせばバラ売りでも認められるようになったんです(経済産業省)。
このとき食品表示のルールも見直され、表示の文字を前より小さくできるようになりました。
そのため、水のように表示が少ない商品は、キャップに全部の表示を書けるようになったそうです。
こうして、自販機でラベルレスを売れるようになりました(食品新聞)。
さっそく動いたのが、コカ・コーラです。
「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」540mlを、2026年10月から全国の自販機で少しずつ売り始める、と8月に発表しました。
ただし、一部の地域や自販機では売っていないこともあります(日本コカ・コーラ)。

北海道では10月19日に、社内の自販機にラベルレスが入ったと投稿されています。
自販機で売る場所は、年内は札幌エリアを中心に、少しずつ広げるそうです(北海道コカ・コーラボトリングのXの投稿)。
近くの自販機にまだなくても、これから増えていくかもしれませんね。
では、コンビニの棚ではどうでしょう。
コカ・コーラの8月の発表は自販機の話で、コンビニの棚での1本売りには触れていません(日本コカ・コーラ)。
自販機が先に動いたのには、わけがあります。
8月3日、経済産業省の小森卓郎政務官は、省内の自販機でラベルレスを買ってみせました。
そのとき、自販機はお店のようにバーコードで売り上げを管理しなくていいので、ラベルレスにしやすいと話しています(食品新聞)。
お店で1本ずつ売るには、別の工夫が要ります。
たとえばコカ・コーラは2023年に、表示シールを貼ったラベルレスボトルを、スーパーなどで期間限定で1本売りしました(日本コカ・コーラ)。
ラベルレスボトルはなぜ箱売りだった?法律のしくみ

ペットボトルのラベルには、2つの役目がありました。
1つは、原材料名などの食品の表示。
もう1つは、リサイクルのためのPETマークです。
| ラベルの役目 | 2020年3月まで | 2020年4月から | 2026年7月30日から |
|---|---|---|---|
| PETマーク | ボトルの側面に印刷かラベルが必要 | 箱売りなら、外箱の表示でラベルを省ける | バラ売りも、条件を満たせばラベルを省ける |
| 原材料名などの表示 | ― | 箱売りなら、外の段ボールに書く(い・ろ・は・すの例) | 表示の文字を小さくでき、水などはキャップに全部書ける |
2020年4月に、箱売りならPETマークを外箱に書けばよい、と決まりが変わりました(経済産業省)。
い・ろ・は・すのラベルレスが出たのも、この2020年4月です。
原材料名などは外の段ボールに書いて、箱売り専用にしていました(日本コカ・コーラ)。
1本ずつ売れなかったのは、原材料名などの表示も、PETマークも、ボトルに書く場所がなかったからなんですね(日本コカ・コーラ、経済産業省)。
2026年の改正では、ボトルの底などの刻印だけでも、これまでどおり分別できると確かめられたことが、理由の1つにあげられています(経済産業省)。
ラベルレスはなぜ安い?なぜ高い?値段の見方

「ラベルレスはなぜ安い?」と「なぜ高い?」は、検索の候補にどちらも出てきます。
答えは、ラベルがあるかないかより、買い方で値段が変わるということです。
メーカーの希望小売価格を並べると、こうなります。
| 商品 | 売り方 | 希望小売価格(税別) | 1本あたり |
|---|---|---|---|
| い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス 560ml(2020年発売時) | 24本入りの箱 | 2,880円 | 120円 |
| い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス 540ml(2026年) | 自販機で1本 | 180円 | 180円 |
(日本コカ・コーラ 2020年4月の発表、2026年8月の発表。1本あたりは編集部で計算)
180円はメーカーの希望小売価格です。
実際の自販機の値段は、置き場所で違います。
発表の年も容量も違うので、そのままくらべることはできません。
ただ、箱で買うと1本あたりが安くなりやすいのは、ラベル付きの商品と同じです。
通販のセールや定期便を使うと、さらに下がることもあります。
Xでは、通販のセールと定期便を組み合わせて、い・ろ・は・すが1本54円になったという声もありました(@mame_kurashiさんのXの投稿)。
いっぽう、自販機で1本買うと、箱買いより高くなりがちです。
安さで選ぶなら箱で、少しだけなら自販機で、と使い分けるのがおすすめです。
まとめ
まずは「ラベルレスボトルのデメリットは?人にあげるのはダメ?」のおさらいです。
「ラベルレスボトルのデメリット7つと対策」は、中身の見分け、原材料が箱だけ、賞味期限の場所、置き場所、配りにくさ、買える場所、値段の7つでした。
「ラベルレスボトルは人にあげるとダメ?配っていい場面、気をつける場面」は、家族や、知り合い1人に渡すならOK。大勢に配るなら、ラベル付きの商品が安心です。
「ラベルレスボトルの賞味期限はどこ?原材料はどこで見る?」は、コカ・コーラの商品ならキャップのまわりと箱の側面。原材料は段ボールです。
「ラベルレスのお茶や水を見分けるには?冷蔵庫で迷わない手順」は、キャップの色、浮き彫り、置き場所で分け、似たものはキャップに1文字書きます。
「ラベルレスボトルのメリットは?デメリットとくらべて」は、ラベルをはがす手間がいらず、外でもそのまま回収ボックスに入れられることです。
次に「ラベルレスボトルはどこで売ってる?自販機・コンビニ・値段」です。
「ラベルレスボトルは自販機で買える?2026年7月から1本売りOKに」は、7月30日の改正で、条件つきで1本売りができるようになりました。コカ・コーラは10月から自販機で少しずつ売り始める、と発表しています。
「ラベルレスボトルはなぜ箱売りだった?法律のしくみ」は、原材料名などの表示もPETマークも、ボトルに書く場所がなかったからです。
「ラベルレスはなぜ安い?なぜ高い?値段の見方」は、ラベルの有無より、箱か1本かで値段が変わります。
ラベルレスボトルは、家でまとめて飲むなら箱で、外では自販機で、配るならラベル付きで。これだけ覚えておけば、もう迷いませんよ。


