楽天のクラウドの保存場所「楽天ドライブ」に、不正アクセスがありました。
1万5382アカウントで、保存していた写真や文書が見られたり、取られたりしています(楽天ドライブ「【重要】『楽天ドライブ』における不正アクセスの発生について」)。
「え、楽天のアカウントって、自分も危ないの?」
同じ日には、「楽天会員1億件のデータが売られている」というニュースも流れました。
ふたつが重なって、不安になった人も多いですよね。
でも、あわてなくて大丈夫です。
楽天ドライブを使っていない人は、今回の発表の対象ではありません。
そして「1億件」の話は、楽天が「漏えいの事実は確認されていない」と答えています。
この記事では、自分が対象かどうかの見分け方と、楽天IDを守るために今日できることをまとめました。
5分ほどで読めて、そのまま設定まで進められますよ。
この記事のポイントは以下の4点です。
- 楽天ドライブで写真や文書が見られたのは1万5382アカウント、時期は2026年1月29日から9月17日
- 対象の人には楽天ドライブから個別にメールが届く、届いても本文のリンクは押さない
- 楽天会員1億件の販売の投稿は、楽天が「漏えいの事実は確認されていない」と回答
- 今日やることは、パスワードの使い回しをやめることと、パスキーやメールの二要素認証の設定
楽天ドライブの不正アクセスとは?情報漏洩の対象と確認方法
- 楽天ドライブとは?楽天IDでも使えるクラウドの保存場所
- 楽天ドライブの不正アクセスで漏れたのは写真や文書、1万5382アカウント
- 楽天ドライブの情報漏洩の確認方法は、個別に届くメール
- 楽天ドライブの不正アクセスと7月の不審な通知の関係
- 楽天会員1億件の情報漏洩は本当?楽天は「確認されていない」
楽天ドライブとは?楽天IDでも使えるクラウドの保存場所

楽天ドライブは、写真や文書をネットの上に預けておける、楽天グループのサービスです。
パソコンのブラウザでも、スマホのアプリでも使えます(楽天ドライブ ヘルプ「ログイン」)。
ログインのしかたは、いくつかあります。
メールアドレスとパスワードのほか、楽天ID、Google、Facebook、Appleのアカウントでも入れます。
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約している人は、同じ楽天IDで、ファイルを送る機能(転送)の特別なプランを使えます(楽天ドライブ ヘルプ「楽天ドライブ X 楽天モバイルプログラムとは?」)。
楽天モバイルの特典で登録して、そのまま忘れている、という人もいるかもしれませんね。
まずは、自分が楽天ドライブを使ったことがあるかを思い出してみてください。
スマホに楽天ドライブのアプリが入っていないかも、見ておくと安心です。
楽天ドライブの不正アクセスで漏れたのは写真や文書、1万5382アカウント
楽天ドライブの発表は、2026年10月6日に出ました(楽天ドライブ「【重要】『楽天ドライブ』における不正アクセスの発生について」)。
何者かが、楽天ドライブが使う一部のシステムの、管理用のアカウントのログイン情報を盗みました。
そして、システムの中に入ったそうです。
見られたり取られたりした情報は、3つに分かれます。
1つ目は、2026年8月27日の687アカウントです。
アカウント名、ファイルを共有したときに相手に見えるニックネーム、プロフィール画像のURLです。
2つ目も、同じ8月27日の313アカウントです。
1つ目と同じ項目に加えて、暗号化されたパスワードも取られました。
元に戻しにくい形に変えてあるパスワードです。
3つ目が、いちばん大きな話です。
1万5382アカウントで、保存していた写真や文書などのデータが見られたり取られたりしました。
時期は、2026年1月29日から9月17日の間です。
見られていた期間は、8か月近くにわたります。
楽天ドライブは、入り口をふさいで見張りを強めたそうです。
アプリのダウンロードと、新しいアカウントの作成も止めています。
関係する役所にも報告しました。
今のところ、この件で、ほかの被害は見つかっていないそうです。
楽天ドライブの情報漏洩の確認方法は、個別に届くメール
自分が対象かどうかは、楽天ドライブからの連絡でわかります。
対象の人には、メールなどで個別に知らせると発表されています(楽天ドライブ「【重要】『楽天ドライブ』における不正アクセスの発生について」)。
届いたメールの中では、パスワードの変更を呼びかけているそうです(山口健太「楽天の会員情報が漏洩している?広報は『確認されていない』と回答」)。
ここで気をつけたいのが、にせのメールです。
企業を名乗るにせのメールでパスワードを盗む被害は、増えています(ITmedia NEWS「相次ぐ不正アクセス受け、古川デジタル相がコメント 国民に3つのサイバー対策呼び掛け」)。
そこで、メールが届いても、本文のリンクは押さないのがおすすめです。
パスワードを変えるときは、ブックマークや公式アプリから自分で楽天ドライブを開きましょう。
メールが来ないけれど心配、という人は、楽天ドライブの窓口に聞くこともできます。
窓口は、記事の後半にまとめました。
楽天ドライブの不正アクセスと7月の不審な通知の関係
実は楽天ドライブでは、この夏にも騒ぎがありました(楽天ドライブ「(更新)【重要】楽天ドライブからの不審な通知を開かないでください」)。
2026年7月30日のお昼ごろ、楽天ドライブのアプリから届いたように見える、あやしい通知が出たんです。
「YOUR RAKUTEN DRIVE HACKED」「Your payment was declined」といった英語の通知です。
開くと、にせのGoogleのログイン画面に連れていかれたり、ビットコインを請求する画面が出たりするおそれがありました。
楽天ドライブは7月31日にサイトを止め、8月4日に再開しています。
影響のおそれがある一部の楽天IDは、パスワードを強制的にリセットしました。
8月13日の時点では、楽天ドライブは「保存データへの不正アクセスは確認されていない」と書いていました。
その後の調べで、今回の発表になりました。
今回の発表では、1月29日から9月17日の間に、保存データが見られたり取られたりしていたことがわかりました。
7月の件と今回の件が同じ原因なのかは、楽天ドライブの発表には書かれていません。
夏にあやしい通知を受け取った人は、今回もメールが来ていないか、気をつけて見ておくと安心ですね。
楽天会員1億件の情報漏洩は本当?楽天は「確認されていない」
「楽天会員1億件」の話は、楽天ドライブとは別の話です。
10月4日、海外のサイバー犯罪の掲示板に、ある書き込みが出ました(アスキー「楽天会員1億件超のデータ販売との投稿 楽天『情報漏えいの事実は確認されず』」)。
楽天会員の情報だという約1億100万件のデータを売る、という内容です。
見本として、氏名やメールアドレス、住所、生年月日、楽天ポイントの残高などがのせられていたそうです。
これについて楽天グループは、情報漏えいが起きた事実は確認されていない、と答えています。
見本のデータについても、当てはまるアカウントは見つかっていないそうです。
楽天ドライブの件との関係も、確認されていません。
書き込んだ人は、これを700ドルで売るとしていました(山口健太「楽天の会員情報が漏洩している?広報は『確認されていない』と回答」)。
同じ人は8月にも、メモアプリ「Notion」の1億5000万件を売るという書き込みをしていたそうです。
楽天に取材したITジャーナリストの山口健太さんも、今の時点では本物の楽天会員の情報だという証拠はない、と見ています。
とはいえ、楽天IDを守る設定は、やっておいて損はありません。
次の章で、今日できることを見ていきましょう。
楽天で不正アクセスされたら?今すぐやるべき対策と問い合わせ先
- 楽天の不正アクセス対策1、パスワードを変えて使い回しをやめる
- 楽天の不正アクセス対策2、パスキーとメールの二要素認証
- 楽天ドライブのデバイスの確認と共有の見直し
- 楽天ドライブに預けた写真や文書の見直し
- 楽天を名乗る不審なメールや通知は開かない
- 楽天の不正アクセスの問い合わせ先
楽天の不正アクセス対策1、パスワードを変えて使い回しをやめる

いちばん大事なのは、パスワードの使い回しをやめることです。
デジタル庁の古川俊治大臣も、10月6日の会見でこう呼びかけました(ITmedia NEWS「相次ぐ不正アクセス受け、古川デジタル相がコメント 国民に3つのサイバー対策呼び掛け」)。
パスワードの使い回しをやめること。
多要素認証を設定すること。
不審なメールやSNSに気をつけること。
この3つです。
同じパスワードをあちこちで使っていると、1か所で漏れただけで、ほかのサービスにも入られてしまいます。
楽天ドライブと同じパスワードを、ほかで使っていないかを、まず見直しましょう。
楽天ドライブに楽天IDやGoogleでログインしている人は、楽天ドライブにパスワードは保管されていません(楽天ドライブ ヘルプ「パスワードの再設定」)。
その場合は、楽天IDやGoogleのほうでパスワードを変えます。
メールアドレスで登録した人は、楽天ドライブのログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から変えられます。
新しいパスワードは8文字以上です。
英語の大文字、小文字、数字、記号を、それぞれ1文字以上入れます。
一度使ったパスワードは、もう使えません。
楽天の不正アクセス対策2、パスキーとメールの二要素認証
パスワードを変えたら、次は楽天IDの守りを固めましょう。
楽天IDには、2つの心強い仕組みがあります(楽天IDヘルプ「楽天グループの新たなセキュリティ対策と会員規約一部改定のお知らせ」)。
ひとつは「パスキー」です。
スマホやパソコンの指紋や顔、PINコードなどでログインする仕組みです。
パスワードを打たなくていいので、パスワードの漏れや、にせのサイトにだまされる被害に、ぐんと強くなります。
パスキーを使えるのは今は一部のサービスで、2026年1月から順に広げているそうです。
パスキーは、対応しているサービスの画面から設定します。
もうひとつは「メールアドレスによる二要素認証」です。
一度設定すると、ログインのときに、登録したメールアドレスに確認のコードが届きます。
そのコードを入れないと入れないので、パスワードを知られても、勝手にログインされにくくなります。
今使えるのは一部のサービスです。
設定のしかたは、楽天IDのヘルプの「メールアドレスによる二要素認証を有効にする」に出ています。
それから、楽天IDに登録したメールアドレスが今も受け取れるか、見ておきましょう。
2026年2月から、楽天IDのユーザID、パスワード、メールアドレスを変えるときは、メールに届くコードの確認が必要になりました。
スマホの会社を変えて、前のメールアドレスが使えなくなっていると、自分で設定を変えられなくなってしまいます。
楽天は、使えなくなる前に、フリーメールなど別の受け取れるアドレスを登録しておくよう呼びかけています。
楽天ドライブのデバイスの確認と共有の見直し
楽天ドライブを使っている人は、ログインしたスマホやパソコン(デバイス)の一覧も見ておきましょう(楽天ドライブ ヘルプ「デバイスの確認と管理」)。
楽天ドライブの「セキュリティ設定」に、ログインしたスマホやパソコンが並んでいます。
覚えのないスマホやパソコンがあったら、その横の「ログアウト」を押します。
そのあと、すぐにパスワードを変えてください。
ファイルを人と共有している人は、共有の相手も見直しておくと安心です(楽天ドライブ ヘルプ「楽天ドライブの共有ファイルやフォルダのアクセスを解除する方法」)。
もう使っていない共有は、解除できます。
ただし、相手がすでにダウンロードしたファイルは、解除しても相手の手元に残ります。
楽天ドライブに預けた写真や文書の見直し
対象のメールが届いた人は、楽天ドライブに何を預けていたかを思い出してみてください。
古川大臣は、漏れる情報は名前や住所だけでなく、運転免許証などに及ぶこともあると話しています(ITmedia NEWS「相次ぐ不正アクセス受け、古川デジタル相がコメント 国民に3つのサイバー対策呼び掛け」)。
そうした情報は、なりすましや、勝手にお金を送られること、詐欺につながるおそれがあるそうです。
免許証や保険証、通帳などの写真を預けていた人は、特に気をつけましょう。
身に覚えのない請求や連絡があったら、相手にせず、楽天ドライブの窓口か警察へ相談してください。
また、暗号化されたパスワードが取られた313アカウントの人は、パスワードを変えておくと安心です。
同じパスワードをほかで使っていたら、そちらも変えておきましょう。
楽天を名乗る不審なメールや通知は開かない
情報が漏れたあとに怖いのは、それを使ったにせのメールです。
楽天ドライブも呼びかけています(楽天ドライブ「【重要】『楽天ドライブ』における不正アクセスの発生について」)。
身に覚えのないログインや請求、おどすような連絡、なりすましに気づいたら、開かずに窓口か警察へ相談してください、とのことです。
7月の通知のときに楽天ドライブが出した注意も、そのまま役に立ちます(楽天ドライブ「(更新)【重要】楽天ドライブからの不審な通知を開かないでください」)。
通知のリンクやボタンを押さない。
パスワードや支払いの情報を入れない。
求められても、お金を払わない。
もし開いてしまったら、それ以上さわらずに画面とアプリを閉じましょう。
Googleのパスワードを入れてしまったときは、すぐに変えてください。
通知のリンクには戻らず、新しい画面で自分でGoogleアカウントを開きます。
「セキュリティ」の画面で、最近の動きと、ログインしているスマホやパソコンを確かめましょう。
同じパスワードをほかのサイトでも使っていたら、そちらも変えておきます。
楽天の不正アクセスの問い合わせ先
楽天ドライブの件で困ったときは、次の窓口に聞けます(楽天ドライブ「【重要】『楽天ドライブ』における不正アクセスの発生について」)。
ひとつは、楽天ドライブのお問い合わせフォームです。
もうひとつは臨時のサポート窓口で、電話番号は0800-600-6600です。
年中無休で、受付は9時から17時まで、日本語だけの対応です。
電話番号は、メールに書かれたものではなく、公式サイトで確かめてからかけると安心ですね。
まとめ
まずは、楽天ドライブの不正アクセスとは何か、情報漏洩の対象と確認方法のおさらいです。
楽天ドライブとは、楽天IDなどで使える、写真や文書を預けるクラウドの保存場所です。
楽天ドライブの不正アクセスで漏れたのは写真や文書で、1万5382アカウントが対象です。
楽天ドライブの情報漏洩の確認方法は、対象の人に個別に届くメールです。
楽天ドライブの不正アクセスと7月の不審な通知の関係は、発表には書かれていません。
楽天会員1億件の情報漏洩の話は、楽天が「確認されていない」と答えています。
次に、楽天で不正アクセスされたら、今すぐやるべき対策と問い合わせ先です。
楽天の不正アクセス対策の1つ目は、パスワードを変えて、使い回しをやめることです。
2つ目は、楽天IDのパスキーとメールの二要素認証です。
楽天ドライブのデバイスの確認と共有の見直しでは、ログインしたスマホやパソコンの一覧と、共有の相手を見直しましょう。
楽天ドライブに預けた写真や文書の見直しでは、身分証などの写真を預けていたら、不審な請求や連絡に気をつけます。
楽天を名乗る不審なメールや通知は開かず、リンクも押さないでください。
楽天の不正アクセスの問い合わせ先は、お問い合わせフォームと、臨時サポート窓口の0800-600-6600です。
今日のうちに、パスワードの使い回しだけでも見直してみてくださいね。

