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てるてる坊主の意味や由来 飾り方や処分のしかたは?

-5 季節行事や慣習

晴れを願う日は特別な気持ちが湧きますよね。

運動会や遠足、大切な旅行などの前には、晴れを期待して何かおまじないをしたくなるものです

。多くの人が子供の頃にティッシュペーパーでてるてる坊主を作り、窓に吊るして翌日の天気を祈ったことがあるでしょう。

この古い風習について、以下のトピックを取り上げて説明します。

ポイント
  • てるてる坊主の意味
  • てるてる坊主の起源
  • てるてる坊主の飾り方
  • てるてる坊主を逆さに吊るす効果
  • てるてる坊主の処分方法
  • てるてる坊主の童謡の内容
  • 英語圏の類似風習
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 以下の文章を強化してください。

てるてる坊主の意味と歴史

てるてる坊主は、白い布や紙で作られた小さな人形で、翌日の晴天を祈るために軒先に吊るされます。

その名前には「日が照る」、つまり「晴れる」という意味が込められています。

この人形には、「てるてる法師」や「晴れ晴れ坊主」、「ひより坊主」といった様々な別名が存在します。

てるてる坊主は、古くから日本の文化に根付いている風習であり、特に天気が重要なイベントの前に用いられることが多いです。

子供たちは運動会や遠足の前夜にてるてる坊主を作り、窓辺に吊るして翌日の晴れを願うことがよくあります。

このシンプルな行為には、自然の力を信じ、天候を左右する何かしらの力が働くことを祈るという、人々の素朴な願いが込められています。

てるてる坊主の起源

てるてる坊主の起源については、中国の「掃晴娘(サオチンニャン)」にまつわる説と、日本のお坊さんに由来する説の二つが広く知られています。

中国の掃晴娘説

中国の伝説によると、ある村に住んでいた美しい娘、掃晴娘が登場します。

長雨に苦しむ村人たちのため、晴娘は龍神の妃となることを決意し、その結果、雨を止めることに成功しました。村人たちは、掃晴娘の献身を忘れずに偲ぶために彼女を模した人形を作り、門に吊るすようになりました。

この風習は唐の時代(618年~907年)から続いており、紙で作られた掃晴娘の人形は、雨雲を掃き払う象徴として門に飾られるようになったといわれています。

日本のお坊さん由来説

日本には、てるてる坊主の起源に関する別の伝説があります。

昔、長い間続く雨に苦しむ村がありました。その村では、「お経を唱えると翌日は晴れる」と評判のお坊さんがいました。

村人たちはそのお坊さんにお経を唱えてもらうことにしましたが、残念ながら雨は止まず、お坊さんは「嘘つき」とされて処刑されてしまいました。

ところが、お坊さんが処刑された後、不思議と雨が止んだというのです。

この出来事から、村人たちはお坊さんの首を模した人形を吊るすようになり、これがてるてる坊主の起源となったと伝えられています。

この二つの伝説は、てるてる坊主という風習がいかにして形作られたのかを物語っています。

いずれの説も、人々が晴天を切望する気持ちと、そのために特別な儀式を行うという文化的背景を反映しています。

てるてる坊主は、ただの天気予報の道具ではなく、古くから続く人々の信仰や願いを象徴する存在なのです。

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てるてる坊主の飾り方と処分方法

てるてる坊主の飾り方

てるてる坊主を作る際には、まず顔を描かないことが重要です。

これは、願いが叶った後に顔を描く「開眼」という儀式を行うためです。この儀式は、願いが実現したことを感謝する意味を持ちます。

晴天を願う場合は、南向きの窓にてるてる坊主を吊るすと効果的です。南向きの窓は太陽の光をよく受けるため、晴れを呼ぶとされています。

逆に、雨を呼びたい場合は北向きの窓に吊るすと良いでしょう。

北向きの窓は日光があまり入らないため、雨を象徴すると考えられています。

 

てるてる坊主の正しい処分方法

てるてる坊主の役目が終わった後の処分方法も重要です。

願いが叶った場合

願いが叶った場合は、まずてるてる坊主に顔を描きます。

その後、感謝の気持ちを込めててるてる坊主にお酒をかけ、小さな箱や袋に入れて燃えるゴミとして処分します。

この際、てるてる坊主に対する感謝の念を忘れずに行うことが大切です。

雨が降った場合

願いが叶わず雨が降った場合は、顔を描かずに軽く頭をたたきます。

これには、てるてる坊主に対する軽い叱責の意味があります。

その後、同様に小箱や袋に入れて燃えるゴミとして処分します。こちらも、新たな願いを込めて新しいてるてる坊主を作ることが推奨されます。

このように、てるてる坊主を作る際や飾る場所、そして処分方法にはそれぞれ意味があります。

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てるてる坊主の歌と英語圏での似た風習

てるてる坊主の歌

「てるてる坊主」の童謡には、知られざる幻の1番があります。この童謡は、大正時代に浅原鏡村(六郎)が作詞し、中山晋平が作曲しました。以下に、現在知られている歌詞を紹介します。

  1. てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
  2. いつか夢の空のよに 晴れたら金の鈴あげよ

この歌には、実は削除された幻の1番が存在していたとされています。その幻の1番は次のような内容です。

てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
もしも曇って泣いてたら 空をながめてみんな泣こう

この幻の1番は、3番の「曇って泣いてたら」というフレーズと重複しているため、削除されたと考えられます。現代に伝わる歌詞には、子供の無邪気な願いと共に、願いが叶わなかった時の少し残酷な結末が描かれています。

  

英語圏での類似風習

英語圏には、日本のてるてる坊主のように晴れを願う風習はあまり見られません。しかし、雨乞いの儀式は世界中に存在します。

例えば、古代ローマでは、雨を降らせるために川に人形を投げ込む儀式が行われていました。

また、北米のネイティブアメリカンにも、雨を祈るための特別なダンスや儀式があります。

これらの儀式は、自然との調和を願う人々の心が表現されています。

てるてる坊主を英語で説明する際には、「Shine, shine shaven-head」(晴れろ、晴れろ、坊主頭)という表現や、「Paper doll」(ペーパードール)、「Weather doll」(ウェザードール)という言葉を使うことがあります。ただし、これらの表現は完全に同じ意味を持つわけではなく、日本特有の風習を正確に伝えるためには詳細な説明が必要です。

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まとめ

てるてる坊主の起源は、中国から伝わった「掃晴娘」に由来し、江戸時代から日本で広く親しまれてきました。てるてる坊主を作る際には、正しい飾り方や処分方法を守りながら、晴天を願う心を込めることが重要です。この風習は、ただの天候祈願の道具ではなく、日本の文化や人々の祈りの象徴でもあります。

英語圏にはてるてる坊主に相当する風習は少ないものの、雨乞いの儀式は世界中で見られ、自然に対する願いや祈りは普遍的なものであることがわかります。てるてる坊主の歴史や意味を理解することで、その背景にある深い文化や人々の心の動きが見えてきます。これにより、異なる文化間の共通点と相違点を知り、より広い視野で世界を理解する一助となるでしょう。

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