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日本における火山爆発指数6以上のやばい噴火をする火山とは

-3地球と自然

2022年1月におきたトンガ沖海底火山の噴火では,遠く離れたペルーや日本にまで津波が押し寄せるなど,大きな影響が出ました。

この火山噴火の大きさを示すのが火山爆発指数。

トンガ沖海底火山の噴火は,火山爆発指数5~6程度ではなかったかと報道されています。

今回の噴火の規模について、防災科学技術研究所火山研究推進センターの中田節也センター長(火山地質学)は、噴煙の高さや広がりから、火山爆発指数(VEI)で5~6だったのではないかと指摘する。「ピナトゥボ山の噴火が6で、それと同じか、やや小さいくらいだった可能性がある」と話した。

火山爆発指数5~6の規模か ピナトゥボが6、「破局噴火」は7以上

このニュースでは,破局噴火は指数7以上とあります。

ということは,今回の海底火山の爆発は破局噴火寸前のかなり「やばい」噴火だったということですね。

そんなやばい,火山爆発6以上の噴火をする火山は日本にあるのでしょうか。調べてみました。

火山爆発指数1とは

Wikipediaで調べてみると,火山爆発指数は噴出物の噴出量で決めるそうです。

そしてその等級は8までしかないという話です。

では,火山爆発指数1から見てみましょう。

 

まず火山爆発指数1とは,ハワイ式とかストロンボリ式と言われています。

噴煙の高さは 100 – 1000m。

雲の半径は 10km未満

そしてこの「1」の爆発は,ほぼ毎日世界のどこかで起こっているそうです。

ここ10000年の頻度は無数。

驚きです。

火山爆発指数2の火山 八丈島 硫黄島 有珠山

火山爆発指数2では,

噴煙の高さは一気に1 – 5km まで,高くなります。

噴火雲の半径は10km

頻度は ほぼ毎週です。

毎週,これだけの爆発がどこかで起きているんですよ。

八丈島は1605年に噴火しているそうです。

硫黄等は1959年。

有珠山は2000年に噴火したので有名ですね。

しかし,この有珠山クラスの噴火が世界でほぼ毎週というのは驚きです。

火山爆発指数3の火山 伊豆大島 雲仙岳 三宅島 新燃岳

雲仙岳は,1990年に噴火したことが有名ですね。火砕流の怖さを知った爆発でした。

三宅島の爆発(2000年も記憶に新しいところです)

伊豆大島は,1986年ごろでした。島民の方々が,船やヘリコプターで東京まで避難した様子がテレビで放映されていましtあ。

噴煙の高さは3 – 15km

噴火雲の半径は 10km

そして,地球規模ではほぼ毎年起きているといいます。

このクラスの火山の爆発がほぼ毎年となるとちょっとぎょっとしますね。

火災爆発指数4の火山 無数!

なんと,日本には,火災爆発指数4の噴火をした火山がこれだけあるんです。

榛名山,羅臼岳 ,神津島 ,開聞岳,新島。霧島山 ,伊豆大島 ,新燃岳 ,渡島大島,三宅島,桜島,浅間山,諏訪之瀬島 ,有珠山,磐梯山,桜島(大正大噴火),北海道駒ヶ岳,昭和硫黄島。
福徳岡ノ場

これには,ぞっとしました。

噴煙の高さは10 – 25km

噴火雲の半径は10–100km

そして,頻度は約10年に1回です。

火山爆発指数5の火山

さて,爆発指数5となってくると,ちょっとやばい感じが強くなります。

榛名山,十和田湖,摩周岳,浅間山,桜島,北海道駒ヶ岳,有珠山,富士山(宝永大噴火,樽前山

富士山の宝永の大噴火は,爆発指数5だったのですね。

摩周湖の摩周岳や十和田湖など,噴火の跡が湖になっているわけで,ちょっとやばい・・

 

さて爆発指数5の規模は・・・

 まず,規模を表す言葉があり,指数4までは「中規模」とか「大規模」だとかそういう名前なんですが,爆発指数5の表現あ¥は,「どうしようもないほど大規模」

「どうしようもないほど」,とはもっと他に言い方はないのかと思うほど。

なすすべなしという諦め感がただよいますね。

噴煙の高さは,25km以上。ここから後の指数では,高さはすべて同じです。

噴火雲の半径は100–200km

爆発の頻度は 50年となっています。

これだけの噴火を起こす火山がこれほどあるんです。

「どうしようもないほど大規模」な噴火を起こす火山が。

爆発指数6の火山 もうカルデラ級

さて,いよいよ火山爆発指数6。

これはもう破局噴火一歩手前です。

30年ほど前の,フィリピンのピナトゥボ火山が火山爆発指数6だったといいます。

そして,今回のトンガ沖海底火山の噴火もこのくらいではなかったかと言われています。

 

それでは,規模を表す言葉から・・・

「並外れて巨大」

いかがでしょうか。これ以上すごい言葉があるのかというくらいインパクトがありますね。

 

噴煙の高さは25km以上。

噴火雲の半径は200–500kmです。

そして,頻度は100年に一度,

 

それほどの爆発を起こす火山は・・・

阿蘇山,阿寒カルデラ,阿多カルデラ,箱根カルデラ,支笏カルデラ, 倶多楽カルデラ,屈斜路カルデラ

いかがでしょうか。

もう「カルデラ」ですからね。

まだあります。

浅間山,十和田カルデラ,桜島

こちらの浅間山や桜島は10000年以上前の爆発です。

  

ここに上げたものはすべて10000年以上前の爆発ばかりです。

つまり,今の日本で爆発しそうな火山爆発指数6の火山はないといってもいいのではないでしょうか・・・

あくまで希望ですが・・・

 

火山爆発指数7の火山 スーパーボルケーノ

火山爆発指数7の火山の規模は

「超巨大」

そうか,まだ「超」をつける手があったか。

これ以上はないだろうという程の規模を表す言葉ですね。

一般に「破局噴火」と言われるのはこの規模から。

 

噴煙の高さは25km以上

爆発雲の半径は500–1,000km

これは超巨大ですね。

日本列島の半分を飲み込んでしまうほど大きな火山雲です。

 

日本では・・・

屈斜路カルデラこれは,11万年前。
洞爺カルデラ 10万年前
阿蘇カルデラ9万年前
姶良カルデラ 2万2千年前

そして,・・

鬼界カルデラ(アカホヤ噴火)は,なんと5300年前

意外と近いですね。

これは九州の縄文人を壊滅させたと言われている大噴火でした。

 

本には,この火山爆発指数7を誇る「スーパーボルケーノ」と呼ばれる大噴火を引き起こす火山が7つもあるんです。

北海道に3つ。

そして九州に4つです。

詳しくは,こちらの記事へ。

スーパーボルケーノとは? 日本のどこにあるのか場所も紹介

火山爆発指数8の噴火を起こす火山

いよいよ最後の等級 「8」です。

もうこれ以上はない,という等級です。

果たして・・・

まずは噴火の規模を表す言葉。

「非常に巨大」

あれ?超巨大よりもインパクト低めですね。

もっと破局的な言葉はなかったものでしょうか。

噴煙の高さは25km以上。

噴火雲の半径はなんと1000km以上です。

 

さすがに日本にはありませんでした。

 

このくらいの規模になってくると,ほとんどおこりませんが,約 4億8540万年前から約 4億4340万年前までのオルドビス紀から,約 1万1700年前ほど前の更新世にかけて,指数8の爆発は47回発生しているとのこと。

そのうち42回は3600万年前というから,もう僕らには関係ないですね。

この超巨大爆発の直近の例は,つまり47回目の爆発は,ニュージーランドのタウポ個のあたりで起こった噴火だそうです。それでも2万6500年前です。

  

まとめ

今回,これを調べて見ようと思ったきっかけは,トンガ沖の海底火山爆発がかなりすごいという印象がテレビなどでいわれていたため,どれほどすごいのかを確かめたくなっってのことです。

破局噴火並というようなタイトルの記事がでていましたが,完全な煽り記事であることがわかりました。

  

破局噴火なんておこったら,人類壊滅級です。

一気に氷河時代到来です。

 

ですのえで,もう少し落ち着いて様子を見てみるのが一番いいですね。

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