無職転生17話は,涙せずしては見られないほどの胸アツ回でした。
随所に名シーンになりそうな場面が散りばめられています。
振り返ってみましょう。
オープニングに父パウロの苦労を見る
今回のオープニングでは、パウロが娘でルーデウスの妹のノルンを抱いたまま、未知なる土地にいるところから始まります。
全く知らない場所に転移させられたパウロは、ノルンに心配をかけなきように気丈に振る舞いながら、妻ゼニスを探す旅を始めます、
娘を守りながらの旅で、さらに他の転移者のことを知り、探索団を組織して団長になるなど、パウロには壮絶な苦労があったのだということがよく分かりました。
これでは、確かにルーデウスがノリノリでこれまでの冒険を面白そうに話したら怒りたくもなるでしょう。
しかし、それはルーデウスのほんとうの辛さを知らなかった故のこと。
第16話で喧嘩別れをしてしまった2人が、今後どのように仲直りをするのかというそんなお話だということがよくわかるオープニングでした。
ギースからの畳みかけで,ルディと仲直りしようとするパウロ
ギースは、ルディと旅をしてきて、街の入り口に入るところで分かれていたのですが、父パウロとも知り合いで、2人を出会わせようとしました。
その彼が、パウロに辛口の言葉を次々に浴びせかけます。
- 息子に期待しすぎだ。
- 無詠唱で魔法をかけるすごいやつだが、また11歳の子供だぞ。
- おめえはいつだってまちがってる。
- 初めての冒険で、初めての土地、スペルト族に気を遣いながら、女の子を守る。そんなことを11歳の子供がやってきたんだ。
- 楽しげに冒険の話を語るのは、お前を心配させない為だろう。
- 今のお前は哀れに見えるぜ、パウロ。
- せっかく苦労して旅してきて、やっと父親に会ったというのに、その父親は酒浸りのクズときたもんだ。
- なんで素直に再会を喜ばねーんだ。
- お互い元気で会えたんだ。
- それとも体のどこかを失って、目の虚な息子に会いたかったのか?
こんな具合でギースはパウロに畳み掛けてきます。
パウロの無精髭の大写しでこのシーンは終わります。
最初に獣人立ちに囚われの身となった時に初めてルディとあった時のギースは,たよりない小人物であるようにみえたのですが,なかなかにこのギースという男、見せ場を作りますよ。
番組最後でさらに一見せしてくれます。
ギースとがどんな奴なのかについては,こちらで詳しく書いています。
ルディに会いにきたパウロの前に立ちはだかり、激昂するエリス
食事をしていたルディ、エリス、ルイジェルドは、シーンと静まり返っています。
そこにパウロが。
パウロはしっかりと髭を剃っていました。
このシーンでは、いかにエリスがルディを大切に思っているかがよく分かります。
弟のようでありながら、次第に心を寄せているルディをなんとか守ろうとする姿でした。
エリスをなだめ、2人で話をする場をつくるルイジェルド
エリスが急いで立ち上がり、パウロの前に飛んでいくのを、アニメではルイジェルドの目の動きで表現していました。
そして、ハァとため息。
エリスの行動にやれやれと思っています。
ルイジェルドは、パウロのことを冷静に距離を置いて見ています。
本来,ルイジェルドは本来子供を悲しませる人間が許せないはずです。
でも、ことパウロに関しては、父親としての複雑な思いがあることを理解しているのでしょう。
エリスを外に連れ出す時、ルイジェルドは、パウロに向かってこう呟きます。
「おまえも言い分があるだろうが、その言い分が通るのは息子が生きている時だけだ」
この言葉を胸に、パウロはルーデウスと向き合うことになるのです。
ルイジェルド、よい仕事をしてくれますね。
ルディにパウロの顔を見せ、心を開かせる酒場の店主
父親が謝りに来たことを知らせても心を開くことができないルディ。
これ以上話すことはないと言いたげに席を立とうとした時、店主が絶妙なタイミングで飲み物を置きます。
そして、
「顔ぐらい見てやれよ」とルディにいうのです。
はっとしてパウロの顔を見るルディから思わず出た言葉。
「何ですか・・その顔は・・」
そこには,たよりない,やせほそった父の顔がありました。
再会のやり直しを提案し、胸に飛び込むルディを抱きしめながら泣きじゃくるパウロ
転生前の生活で、似た顔を見たことを思い出すルディは、パウロがわざわざ謝りに来てくれたことに気づきます。
ここでルディの心が開かれます。そして、昨日の喧嘩は無かったことにし、改めて久しぶりにあった父と子がやることをしようと父に提案。
そして、ここで今日最高の見せ場が。
「とうさん!」
この場面は何度見ても(dアニメで何度でも見てます)、パウロがしゃくり上げながら「会いたかった。ごめんな」というシーンで泣きそうになります。
ノルンの頭を撫でるルイジェルド
それぞれの道に向けて、一旦別れる親と子。
パウロがノルンに「お兄ちゃんにお別れの挨拶をしろ」というのですが、ノルンは「いやだー」と頑なに拒んでいました。
前回、あれだけ父親を殴りつけていたルディを見たので、ルディを受け入れられないんですね。
ルディが「何年後になるか分かりませんがまた会いましょう」と笑顔で言っても「やだ!」とはねつけてました。
そこをルイジェルドが優しく頭を撫でます。
「兄弟を大切にしろよ」と。
これは、フラグですね。後からこのシーンを思い出して胸熱くする日が来るのではないかと思います。
ギースの見せ場再び
ギースもどこかへ旅立つのですが、どこへ行くとのパウロの問いに「ベアリットだな。あそこはまだ探せていないんだろ?」
この言葉に、パウロは「まさかお前・・」と驚きます。
彼も探索をしてくれているんですね。
ギースのちょっと得意そうな表情がとても良かったです。
第18のあらすじ
パウロからお金と手紙をもらったことで,船で中央大陸に行くことができるようになったルディ,エリス,そして類ジェルド。
彼らは,エリスの故郷フィットア領がもうなくなっているらしいという情報を得ながらも,エリスのを故郷に送り届けるとともに,父フィリップらを探すためにフィットア領に向かいます。
一方,ロキシーは,パウロの妻,ルディの母ゼニスや,リーリャらグレイラット家をさがしていますが,故郷のミグルド族の村に買えることになります。
家出同然で飛び出した故郷で両親と再会することになります。
無職転生記事 目次
第4話 自分から誘って妊娠したのにルディに助けられるリーリャ