無職転生第5話では、ルーデウスとエリスは誘拐されてしまいます。
視聴者は、第4話の終わりでルーデウスがエリスを手なずけるために何かを画策していることは分かっています。
なので、第5話冒頭からのシーン、つまり、ルーデウスもエリスも縛られた状態でどこかの廃屋に連れ込まれていて、そこで目が覚めるという場面でも、すぐに狂言誘拐であるということはわかるようになっています。
というかすぐにルーデウスががネタバレしていますし。
誘拐のでっち上げにしかたについて腑に落ちない点
ところが、途中でマジな誘拐になっているという事がわかってきます。
犯人たちが本気ででリスを殴ったからです。
画策したはずの誘拐は、風本物の誘拐になってしまったのか。
その謎については、後ほど、使用人が現れて「いつもこのお嬢様から手ひどくやられていたのだ」ということを説明させることで、恨みによる復讐であるのかということはわかるようになっています。
しかし、どうしても腑に落ちない。
第4話の最後、何か画策しているシーンと、第5話冒頭の、本当に誘拐されているシーンとの間にあまりにも省かれているところが多すぎるのです。
ルーデウスは、誰にその狂言誘拐について話したのか、実際の実行犯は誰なのか、そしてなぜ画策した張本人のルーデウスまで寝ている時でなければねらなかったのか。ルーデウスは実際は起きていて、犯人とうまく口裏を合わせながら「それではよろしくお願いします。あとはうまくやりますね」なんて言って狂言誘拐に協力しても良かったはずです。
それなのにルーデウスまでも眠っている間に誘拐している。
そんな必要はないはずです。
誘拐の実行犯は誰なのか
実際の誘拐犯は、本物の荒くれ者ですが、ほくしん流の研の使い手でもあります。
当然、そのものたちにガチな誘拐を依頼したのは使用人です。
使用人の意図は、後で自らが述べるようにエリスへの日頃の恨みの復讐だったようです。
しかし、その落とし所はどこだったのでしょうか。
エリスを怖がらせることで十分復讐できたのではないでしょうか。またそのことでエリスが改心してくれたら、承認もこれまでのように酷い目に遭わされふこともなくなるでしょう。
しかし、ガチで誘拐してしまったら、それは必ずバレて身の破滅につながるはずです。
なぜ必ずバレるのかというと、誘拐された場所から逃げてきたシーンで、自分の姿を見せ、その板も話しているからです。
エリスに見られているので、後でエリスを返した時、必ずバレるのです。
ということは、使用人の真の意図は殺害か何かにより、二度と親元には返さないことだったのでしょう。
のちに、ルーデウスまでもが一緒に誘拐されたという謎について、エリスの父のフィリップが「グレイラットという血筋はいろいろと使えるのだ」ということを言っていますが、それからすると、もしかしたら商人の後ろには、影で糸を操る大きな存在がいたのかもしれません。
ルーデウスは、狂言誘拐の策略を誰に実行依頼したのか
実際にその計画を誰に話したのかということについても描かれていません。
これについては証人に話したというわけではなく、当然エリスの父フィリップに話したのでしょう。
ギレーヌによって助けられたルーデウスとエリスが父の元に帰ってきたときの第一声は「遅かったじゃないか」です。
普通ならにどうしたんだ」とか「何があったんだ」らとか聞くはずですよね。
父は、この時点ではまだ、狂言誘拐がうまくいったと思っていた、そして、真の誘拐になっていたことは知らなかった、ということになります。
これについても本当な腑に落ちないです。
なぜいくら計略とは言え、狂言誘拐などの荒っぽいことを許したのかは、わかりづらいところです。
以上、なかなか探しても出てこない誘拐の謎について考えてまとめてみました。
無職転生記事 目次
第4話 自分から誘って妊娠したのにルディに助けられるリーリャ