ルーデウスの初めての友達になるシルフィエット
第3話では,ロキシーがくれた最大のプレゼント「家の敷地の外に出る」ことで,生涯の伴侶になる人に出会う回です。
それは,「シルフェイエット」
シルフィエットは,クオーター。父が人間で,母がハーフエルフです。
最初にルーデウスの前に現れた時,彼女は,3人の男の子から泥を投げつけられていました。
背中を向けてうずくまり必死に堪えている彼女を見て,ルーデウスは魔法で撃退します。
なぜいじめられていたのかというと,それはシルフィエットの髪が緑色だったから。
世の中の人は,緑色の紙は「スペルド族」を連想させ,危ない敵だとみなすのです。
それを聞いて育った子どもたちも,「スペルド族は魔大陸に帰れ!」と言っていじめるのです。
彼らは,本当にシルフィエットをスペルド族だと思っていたのでしょうか。
それは,ちがいます。
シルフィエットには,額に第3の目がついていません。ですからひと目でスペルド族ではないことは宣告ご承知のこと。
また,もし本気でスペルド族だと思っているのなら,恐れて逃げるはずです。どんな報復が自分や家族になされるかわかりませんから。
子どもたちはシルフィエットを本当にスペルド族だとは思っていませんが,それにかこつけていじめているんです。
そんなシルフィエットの姿を見て,ルーデウスは彼らを撃退。
シルフィエットは,ルーデウスの初めての友達となるんです。
ルーデウスがシルフィエットを男の子と思い込んでいたのはなぜ?
ルーデウスは,ずっとシルフィエットをシルフと呼んでいました。
それは,ルーデウスが,彼女をずっと男の子だと思っていたからです。
では,なぜルーデウスは,シルフィエットを男の子だとおもいつづけていたのでしょうか。
一つは,髪がショートカットで,女の子らしい服をきていたわけではないということがあげられますが,
最大の理由は名前。
シルフィエットが名前を名乗る時,「シルフ・・」といった瞬間,風が吹き,シルフィエットという言葉を打ち消してしまいます。
ルーデウスには「シルフ」までしか聞こえませんでした。
そういうわけで,ルーデウスは,シルフィエットをシルフという男の子だとずっと思い続けるわけです。
雨にぬれた二人が風呂場にいったとき,ルーデウスは最後の最後まで彼女を男の子だと思い,恥ずかしがって服を脱がないシルフィエットのパンツをあっという間に脱がせてしまいました。
そこで初めて流布は女の子だとわかったんです。
ルーデウスは結構ショックを受けていたようでした。
なぜシルフィエットは無詠唱で魔法を使えた?なぜ髪は緑?
シルフィエットについては,いろいろと不思議なことがあります。
まず,ルディから魔法を習い,どんどん上手になっていき,とうとう無詠唱での魔法発動ができてしまったこと。
ロキシーでさえできなかった無詠唱。
それをシルフィエットがしてしまいました。
物語ではけっこうあっさりと扱われていますが,これは大変なことなんです。
つまり,シルフィエットには,もともと強い魔力があったというわけですね。
いったい,なぜシルフィエットにはそんな強い魔力があるのでしょうか。
そして,その魔力の量はどのくらいなのでしょうか。
ひょっとしてルーデウスに匹敵するほどの魔力があるのでしょうか。
今後のシルフィエットの成長にきたいです。
また,シルフィエットの髪は,なぜ緑色なのかという疑問があります。
実は父も母も緑色ではなく,シルフィエットだけが緑色なんです。
これはいったいどうしてなのでしょうか。
実は,物語のもっとあとの方で分かるのですが,シルフィエットにはそういう遺伝子が受け継がれていたようです。
シルフィエットにその性質が発動したというわけですね。
このことについて,くわしくは,以下の記事で解説しています。
無職転生記事 目次
第4話 自分から誘って妊娠したのにルディに助けられるリーリャ