2020年9月2日の「ソレダメ」で,「おけ以」の餃子の餡のレシピが紹介されていました。
「おけ以」は,日本における焼餃子の発祥の地といわれていて,ミシュランガイドにものっているほどの「餃子の聖地」
創業60年の老舗です。
おけ以で作られる餃子は,羽つき餃子のまさにお手本。
外はカリカリしていて,中は肉汁がとろーりジューシー。
食べた人みんな,「やっぱり,中の餡だね|」と言ってました。
今回は,3代目店主 馬道仁(うまみちひとし)さんが,その餡の作り方のレシピを紹介してくれました。
おけ以の餃子の餡の材料
- 餃子の皮50枚
- 豚バラ肉のひきにく500g
- ごま油80cc
- すりおろし生姜20g
- 白胡椒 小さじ1
- 黒胡椒 こさじ1
- 塩
- 白菜
- ニラ
- うま味調味料
- 砂糖
おけ以の餃子の餡の作り方
白菜を湯くぐりさせる
食べた人がみな「餡!」と言っていた「おけ以」の餃子の餡の秘密をあますところなく紹介してくれました。
まず,白菜。餃子が中国から来たということで,向こうでは白菜を使っているためだということでした。
- 白菜をみじん切りにしてザルに入れる
- 湯くぐりを4回ほど(お湯に,白菜をいれたザルのそ子の部分を1~2秒つけたと,ざるを上下に振り,白菜全体に湯がいきわたるようにする。その後また湯に1~2秒つける。これを4回繰り返す)
この,湯くぐりは,白菜の中に旨味を入れるため。
これは「おけ以」流の餃子の餡の極意とのこと。
熱を入れすぎると,白菜の食感がなくなってしまいます。
そこで1~2秒だけゆくぐりさせるんですね。
湯くぐりが難しいと感じる場合は,白菜を耐熱ボウルに入れてラップし,500Wのレンジで30秒ほど加熱することでもかまわないとのこと。
その後,手でギュッギュッと握り,余分な水分を抜き,ボウルに入れます。
水分を抜くことで,白菜に肉の旨味が浸透しやすくなるのだそうです。
おけ以の餃子の餡の肉の味付け
ボウルにいれた白菜に餡の材料を混ぜ合わせます。
豚バラ肉の粗挽き,ごま油,塩,うま味調味料,すりおろししょうが,白胡椒,黒胡椒を混ぜ合わせます。
ここで,隠し味!
最大のポイントは,
砂糖をひとつまみいれます。
これでかなり旨味が引き立つんだそうです。
これもおけ以の極意。
1kgの肉にたいして,ひとつまみだそうです。
そこに,水気を切った白菜をいれて,みじん切りにしたニラをまぜ合わせたら餡の完成です。
作った餡は,ラップをして冷凍庫へ。
これは,肉の旨味を野菜に浸透させるため。
2時間は寝かせるのが大事です。
ミシュランに掲載されるきっかけになったある方法
ここで,できた餡を包んだ後,その餃子に一工夫することにより,ミシュランに載るようになったというある方法が紹介されました。
それは・・・
包たての餃子にラップをかけずに2時間以上冷凍庫に入れて寝かせる
という方法。
これをセずに焼くと,革が水分をすいすぎて,べちょっとした感じになるんだそうです。
これで,焼き上がりがカラッとするわけです。
冷凍庫に入れる目的は,水を飛ばすためなので,ラップをかけないわけですね。
それがポイントです。
おけ以の餃子がミシュランに載るようになったのは,これをするようになってからとい話ですよ。
まとめ
この大切な3つの極意
- 白菜をゆくぐりさせる
- 砂糖をひとつまみ入れる
- 包んだ餃子をラップせずに冷蔵庫に入れる。
を,すべて見せてくれた馬道仁さんに,創業60年の老舗の風格と自信を感じました。
これ,全部家での餡づくりに使えますね。