※2021/10/13 修正追記しました
石鎚山という一つの山があるのではなく,天狗岳と南尖峰(なんせんぼう),そして弥山という三つの山の総体を言います。
天狗岳と南尖峰は標高1,982m
石鎚神社頂上社がある弥山(みせん)が1,974mとなっていて,鎖場は,この弥山登山の途中にあります。
かなりハードな場所です。
以前,テレビ番組で,京本大我が登っていました。
京本大我が沸騰ワード10で登るのは石鎚山か?西日本最高のパワースポット
石鎚山の鎖場の難易度はかなりのもの
よくテレビで出演者が登っているシーンが放送される鎖場。
みるからに大変そうですが,いったいどんな場所なんでしょうか。
鎖場とは,弥山の頂上に登るための3つの鎖のことで,一の鎖,ニノ鎖,三の鎖と,三つの鎖場があります。
三の鎖を登りきったところに石鎚神社頂上社があります。
日本でいちばん大変な思いをして行かねばならない神社なのではないでしょうか。
この鎖,いつからかけられていたのかというと正確なことはわからないそうです。
こちらによれば,
安永8年(1779年)に掛け替えた記録があり,これ以前に掛けられていたことは事実です
とありました。
1000年以上前から霊峰と崇められ,山岳信仰の対象となった山です。
若き日の空海も個々を修行場としたそうですから,相当な前からかけられていたのでしょう。
一の鎖は,まだ余裕 それでも33メートル
三つの鎖場は,それぞれ,何十メートルもの長さがあり,鎖を持って,靴を岩場にしっかりとひっかけながら登るこの場所は,かなりの体力が必要になります。
ちなみに,もっとも短い一の鎖でも33メートルもあります。
自分の体力を腕で支えながら33メートルも,鎖を類って登ることを考えるだけでもからい大変そうですね。
ニの鎖,三の鎖は,初心者は登ってはいけないレベル
しかし2の鎖,3の鎖は,なんと60メートルを超えるんです。
これは相当ハード。
途中で腕が支えられなくなったら滑落してしまいます。
少し登ってみて無理そうだったら勇気を持って挑戦を諦めることも必要ですね。
でも,迂回路があるので大丈夫です。
鎖場は修行の場,初心者は迷わず迂回路を使え
体力への自信がないようなら,迷わず迂回路を通るほうがいいですね。
もともと,鎖場は登山のために作られたものではなく,修行のために作られたものだそうです。
むしろ,登山としては,迂回路を通るほうが正式だと考えていいのでしょう。
鎖場を登る人は,修行だと思って登りましょう。
ちなみに一の鎖に付く前に,それぞれの鎖を登れるかどうか試す「試しの鎖」という場所があるんですが,なんとこれが74メートルもあるということで,登りも下りもかなりハードだそうです。
試すなら一の鎖で。
試しの鎖で試さずに迂回路を通って登るほうが良さそうです。
おすすめの登山ルートは?
ロープウェイを使う「表参道ルート」
もっとも一般的な登山ルートなので,「表参道ルート」といいます。
石鎚登山ロープウェイを使って,標高やく1300メートルの「山頂成就駅」まで一気にのぼります。
ロープウェイにのるための山麓下谷駅は,こちら。
県道142号線をひたすら通っていきます。
県道12号線に入ればすぐです。
〒793-0215 愛媛県西条市西之川甲
そこから弥山を目指す道を「成就ルート」といいます。
成就者から弥山頂上まで,距離にして4km.
およそ2時間半から3時間で弥山頂上につくことができます。
途中,三つの鎖場がありますので,鎖場を登った場合と,迂回路を通った場合とで,若干の差はありますね。
ためしの鎖は登るか?
試しの鎖は,一の鎖よりも前にあります。
これを登れれば,三つの鎖場は登れるということで,「試しの鎖」なんですが,
なんと,三つの鎖のどれよりも長い74メートル。
これを登ると,見晴らしのきれいな場所にいけるのですが,それを見なくても全く構わないので,迂回路を通って一の鎖に向かうべしという意見がありました。
まとめ
ルートとしては,他にも土小屋ルートなどもありますが,ここでは一般的な表参道ルートのみ紹介しました。