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惑星ニビルと惑星Xのちがいとは?なぜ混同された?

-1都市伝説

宇宙の謎や未確認の天体は、いつの時代も人々の想像力をかき立ててきました。

その中でも、「惑星ニビル」と「惑星X」という言葉は、都市伝説や陰謀論の文脈でしばしば耳にするでしょう。

これらの言葉は混同されがちですが、実はその起源や意味合いは全く異なります。

この記事を読めば、あなたは両者の違いを明確に理解できます。

以下の記事も書いていますので、併せてご覧ください

惑星ニビルは嘘?実在する?真実と科学的根拠を解説

  • 天文学者が「惑星X」と呼んでいたものの正体
  • 「惑星ニビル」という都市伝説が生まれた背景
  • 両者がなぜ混同されてしまったのか
  • 科学的事実と都市伝説を区別する重要性
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惑星Xとニビル、その混同されやすい違いとは?

  • 科学の世界で誕生した「惑星X」
  • 冥王星の発見と惑星X探査の歴史
  • なぜ「惑星X」は都市伝説として広まったのか?

科学の世界で誕生した「惑星X」

惑星Xとは、そもそも都市伝説ではなく、天文学者が用いていた仮称で、太陽系に存在するかもしれない未知の惑星を指す言葉です。

具体的には、天王星や海王星の軌道に観測されたわずかな乱れを説明するために、その外側に重力的な影響を与える巨大な天体が存在すると考えられていました。

そのため、天文学者たちはその未知の天体を「惑星X」と呼んで探査を進めていたのです。

この呼び方は、数学や物理学の未知数を表す「X」に由来しています。

冥王星の発見と惑星X探査の歴史

この惑星Xを探す試みは、19世紀末から20世紀にかけて盛んに行われました。
その結果、1930年にアメリカの天文学者クライド・トンボーによって、冥王星が発見されたのです。

しかし、発見された冥王星の質量はあまりにも小さく、海王星の軌道に影響を与えるには不十分であることが判明しました。

このため、天文学者たちは引き続き「惑星X」の探査を続けましたが、新たな惑星は見つかりませんでした。

その後、宇宙探査機のボイジャー2号が海王星を通過した際の精密な観測によって、海王星の軌道データが修正されたのです。

この修正により、それまで考えられていた軌道の乱れは実際には存在しないことがわかり、惑星Xの存在を仮定する必要はなくなりました

 

なぜ「惑星X」は都市伝説として広まったのか?

本来は科学的な用語であった惑星Xが都市伝説として広まった背景には、ニビルという概念の存在が大きく影響しています。

これは、科学的な探査の対象であった惑星Xの存在が未確定であったことや、その後の探査機の観測結果が一般に広く知られていなかったことが原因です。

このため、人々は惑星Xとニビルという二つの概念を結びつけて考えるようになりました。

多くの人々は、科学者が探している「惑星X」こそが、地球に災害をもたらすとされる「惑星ニビル」であると誤解してしまったのです。

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惑星ニビルと惑星Xの明確なちがい

  • 惑星ニビルの起源は古代メソポタミアの神話
  • 惑星ニビル説が科学的に否定される理由
  • 都市伝説で「惑星ニビル」と「惑星X」が混同された経緯
  • まとめ:惑星ニビルと惑星Xのちがいを正しく理解しよう

惑星ニビルの起源は古代メソポタミアの神話

惑星ニビルは、古代メソポタミア文明のシュメール神話に登場する天体「ニビル」に由来しています。

ただし、この神話が直接的に地球に接近する惑星について語っているわけではありません
この「ニビル」という概念は、ゼカリア・シッチンという著述家が提唱した、独自の解釈によって現代の都市伝説として広まりました。

彼は、約3600年周期で太陽系を公転する惑星ニビルが、人類を創造したとされる異星人「アヌンナキ」の故郷であると主張しました。

彼は、地球に接近するたびに、地球上に大規模な天変地異を引き起こすと述べています。

 

惑星ニビル説が科学的に否定される理由

この惑星ニビル説は、主流の歴史学者や天文学者からは科学的な根拠がないと見なされています。

その理由は、シッチン氏が根拠とした古代シュメールの粘土板の解読が、専門家によって認められていないからです。

また、ニビル説が主張するような巨大な惑星が、太陽系に存在し、3600年という周期で地球に接近するのであれば、現代の天文学の観測技術で簡単に見つかるはずです。し

かし、これまでにそのような天体は一切観測されていません。これらのことから、惑星ニビルは科学的な裏付けのない、いわゆる「疑似科学」であると言えるでしょう。

都市伝説で「惑星ニビル」と「惑星X」が混同された経緯

前述の通り、惑星Xは科学的な探査の対象であった一方で、惑星ニビルは神話的な背景を持つ都市伝説です。

本来、両者には全く関係がありませんでした。

しかし、未知の惑星を探すという共通のテーマがあったことから、人々は両者を結びつけて考え始めました。

その結果、「惑星X=ニビル」という誤った認識が生まれ、終末論的なストーリーと結びついて広まったのです。

特に、2012年マヤ暦終末説の際には、この惑星ニビルが地球に衝突するという噂が広く信じられることとなりました。

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まとめ:惑星ニビルと惑星Xのちがいを正しく理解しよう

この記事では、混同されがちな「惑星ニビル」と「惑星X」について、その違いを明確に解説しました。二つの概念は全く異なる起源を持っています。

  • 惑星Xは天文学の文脈で使われた仮称
  • 海王星の軌道誤差を説明するために存在が仮定された
  • 冥王星の発見後も探査は続けられた
  • ボイジャー2号の観測により存在の必要性がなくなった
  • 惑星ニビルはゼカリア・シッチンが提唱した都市伝説
  • 古代シュメール神話が起源とされている
  • 3600年周期で地球に接近すると主張された
  • 科学的には一切の根拠がない
  • 惑星ニビルと惑星Xは本来無関係
  • 未知の惑星という共通点から混同された
  • 科学的事実と都市伝説を区別すること
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