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【おあいそ】本来の意味と起源とは 西日本では普通につかっている

-5 季節行事や慣習

「おあいそ」とは、寿司屋などで耳にすることがある言葉です。

この言葉の具体的な意味は何でしょうか。

特に西日本で、支払いの際によく使用されます。

今回は、「おあいそ」の真の意味とその起源を掘り下げてみることにしました。

また、「おあいそ」と「お会計」の違いについても説明し、支払いに関連する他の表現や英語での表現についても触れています。

  • 「おあいそ」の意味
  • 「おあいそ」の言葉の由来
  • 「おあいそ」と「お会計」の使い分け
  • 支払いの際に使えるその他の表現は?
  • 支払いを英語で言うと?
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「おあいそ」の意味

「おあいそ」という言葉、その根本の意味は何でしょうか?

元々は「愛想」という言葉に敬語の「お」をつけたものです。

この言葉は、店のスタッフがお客様に対して使う表現で、「愛想がなくて申し訳ないけれど、こちらがお会計の伝票です」というニュアンスを含んでいます。

つまり、スタッフがお客様に対して、少しも恐縮している気持ちを表す枕詞として用いられるわけです。

このため、本来はお客様が店員さんに向けて使用する表現ではないんですね。

それにもかかわらず、「お会計をお願いします」という意味で使われているわけです。

意味から見れば、正確な使い方とはいえないかもしれません。

しかし、西日本ではよく使用されています。なので、すでに間違った使い方であるとはいえなくなっていますね。

では、この「おあいそ」という言葉の由来は一体何なのでしょうか?

 

「おあいそ」の言葉の由来

もともと「おあいそ」という表現は、客が店を出る際に「もう愛想が尽きた」と表現していたことが起源とされています。けっこう意外だと思いませんか?

この表現は、次第に店員が客に向けて使うようになり、そして時を経て再び客が使うように戻ったと言われています。

明治28年(1895年)7月10日に出版された本には「勘定をあいそと言うのは、非常に興味深いものです。」という記述があるそうです。

明示の頃、すでに「おあいそ」という言葉が「勘定」や「お会計」と同じ意味で広く使われていたことがわかりますね。

この本の記述から、京都で流行していた表現が全国的に広まるきっかけとなったという説もあるようです。

元々店のスタッフが客に対して使っていたこの言葉を、客自身が使い始めた背景には、何か勘違いがあったのか、あるいは意図的なものだったのか、今となってははっきりしません。

このようにして、「おあいそ」はお会計を意味する言葉として客によって使われるようになったわけです。

では、「お会計」とどのような違いがあるのでしょうか?

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「おあいそ」と「お会計」の使い分け

「おあいそ」と「お会計」の使い分けについて以下のように理解されています。

「おあいそ」は主に店のスタッフが客に向けて使う言葉です。

それに対して、「お会計」は店のスタッフも客も使うことができる汎用性の高い言葉です。

店員が「お会計は2,000円になります。」ということもあれば、

客が、「すみません、会計をお願いします。」ということもあります。

このことからすれば、「会計」という言葉を使う方が一般的だと言えますね。特に東日本では「会計」という言葉を使う方が誤解が少ないですね。

ところで、客が「支払い」という意味で使う言葉は「会計」だけではない可能性もあるため、これについてみてみましょう。

 

支払いの際に使えるその他の表現は?

支払いに関連するさまざまな表現を見つけました。以下がその一例です。

お勘定・・・和食店での支払いによさそうです。

チェック・・・主に洋食店やレストランでの支払い時に使われることがあります。

精算・・・出張の費用などを詳細に計算して支払う際に使われる表現です。

ごちそうさまでした・・・どの種類の飲食店でも使用できる感謝の表現です。

「チェック」という言葉はあまり日本では使われませんね。

「チェックをお願いします」という言い方は洗練されている感じがしますが、使うのは少し恥ずかしいと思う人が多いかも知れません。

「チェック」は英語圏で使うと本当に会計をしてもらえるのでしょうか。

支払いを英語で言うと?

「お会計」に相当する英語表現は「check」や「bill」です。

使い方を例にすると以下の通りです。

「お会計をお願いします。」は英語で、「May I have the check (or bill), please?」となります。

これは意外にもシンプルで、先ほど触れた「チェック」という表現が英語で実際に通用することがわかりました。

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まとめ

「おあいそ」が店側から来ているという事実は興味深い発見でした。

通常、客が「おあいそ」と言うのはその起源を考慮すると不自然ですが、西日本では広く使われており、今となってはそれが間違っているとは言えないでしょう。

「お会計」はどちらの側でも使える便利な表現です。

また、「お勘定」「チェック」「精算」「ごちそうさま」なども支払い時に役立つ言葉として挙げられます。

英語では支払いを示す「bill」や「check」が使用されます。

日常的に使う言葉でも、その正しい意味や使い方を知っておくと意外な発見があるかもしれませんね。

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