ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんの受賞理由は、「地球の気候と地球温暖化の予測に関する物理モデルへの貢献」となっています。
この研究をざっくり言うと、よくニュースなどで地球温暖化が進行するシミュレーション動画が流れますが、あのシミュレーションの先駆者と言えばわかりやすいかと思います。
気候の変化は、二酸化炭素の増減が影響すると言うことを世界で初めて示した方で、地球温暖化に関するさまざまな研究の土台となっています。
Co2濃度が2倍になると、気温が2度以上上昇するという研究結果を基に、大気の流れと海洋の循環という複雑な要件をコンピューターでシミュレーションした「大気海洋結合モデル」というものも開発されています。
コンピューターを使って物理計算し、複雑な計算結果をもとに気候変動モデルと開発するという手法と、結果が認められたんですね。
真鍋氏の予測や知見は、各国が二酸化炭素排出量削減や温暖化対策を考える時の基盤となっているということで、現在グローバルな課題となっている地球温暖化の対策を、科学的なデーターをもとに語るという件で大変な貢献をしているんですね。
真鍋さんは「気候物理学」という分野で研究してきましたが、この学問で受賞した人は過去にいないそうです。